水戸のお稽古



朝から雨降りで紅葉がだいぶ散っていました。





濡れ紅葉のじゅうたん







駐車場までが雲錦模様





季節としてはちょっと遅い感じでしたが、この色紙にすることにしました。



尋牛斎筆 色紙

『開門多落葉』




    

開門落葉多
(もんをひらけば らくようおおし)

寒い夜更けの情景を詠った、無可上人の詩です。対句になっていて、どちらもそれぞれに茶掛けとしてよく用いられています。

聴雨寒更盡
開門落葉多
(雨を聴いて寒更尽き
門を開けば落葉多し)
「寒更」は、寒い夜更けということ。

草庵のあばら家に住み、秋が深まって段々と寒さも加わり、侘しい思いも募ってくる夜長、せんべい布団に横たわって寝む。うとうとしていると、天井からパラパラと屋根に当たる雨の音が伝わって聞こえる。寒い夜更けだ。なかなか寝つけない。雨音を聞きながら、しかしいつのまにか寝入ってしまった。
早朝に目覚め、いつものように戸を開け、庭の潜り戸を開く。そこには秋風に飛ばされた落ち葉があった。そうか、昨夜雨の音だと思ったのは、木の葉が散って屋根に当たる音だったのだ。

詩の内容は、このようなものです。更けゆく秋の幽寂な風情とともに、侘しさをむしろ楽しもうとする道人の心境がうかがえます。

こうした風情に心ひかれたのでしょうか、紀貫之はこの語をもとに次のように詠ったといわれます。

秋の夜に雨と聞こえて降るものは風にしたがう紅葉なりけり(拾遺集)


禅語としては、単に秋の風情だけでなく、あらゆるものは常に変化して少しの間もとどまらないという「諸行無常」の心を感じとりたいところです。また、寒更の時をしのぐことから、ある状況に徹しきり、尽くしきったところに開ける新しい悟りの境地を表した言葉としても用いられます。

『やすらぎの禅語』
廣済堂出版 より





焼き〆 直部窯

満月蝋梅 西王母(白)




コロナがまた流行っているらしく、参加はお一人でした。お稽古は、仕組み点をしました。




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