表千家の花
今日もご来庵いただきましてありがとうございます
前回の続きで表千家の茶花の話です。
茶と美舎 茶花 風炉篇
風炉の花 久田宗也
風炉の時期に欠かせぬ籠花入
唐物と和物がある
唐物籠
中国産の精緻な細工の物がみられる
小ぶりのもの、大きなもの、大きな手付きのものなどがあり、概していかめしく厳しい暗褐色のものが多い
手付きのものは大書院の広大な床の間の飾りとしても使えるものがある
和物の籠
軽やかに瀟洒な感
形も小振りで竹や藤の木地を生かし、わび茶にふさわしい
伝世品の古いものは少ない
古くは利休の所持した掛け籠(桂籠はその一つ)、手付きの掛け籠がある
覚々斎の頃には手付置き籠が好まれて夏の茶には欠かせぬものになった
覚々斎好み手付置籠は、宗全籠の名で呼ばれることが多かったが、スス竹の手を付けた竹組の置籠は覚々斎の好みで、藤の大振りの手を付けたものは宗全好み
久田宗全の手造りによる籠が今もよく写され、セミ籠、ブリブリ籠、掛け置籠などがある
碌々斎、惺斎の時代になると、京を離れて旅をすることが多くなり、各地の民芸をとりあげ、その土地の名を残して籠花入に取り入れたため、籠花入も多彩になった
碌々斎…大津籠、松坂籠、宮嶋籠など
惺斎…別府籠、江ノ島サザエ籠、南紀檜籠、飛騨籠、有馬籠など
千家職家の飛来一閑の家で籠花入を組むようになったのはいつ頃からの習いか不明
即中斎好みも多くの籠花入がある
有馬製の瓢カゴ、方円籠など
籠花入は、初夏〜盛夏〜秋に使われる
夏の花を涼しげに数少なく生けた姿も良いが、秋も盛りになると秋草をたっぷりと生け、秋の野の花の重なりあう様子も良い
また籠花入を使うときは、籠全体を十分に水で湿らせて使う (⁉︎)
板は敷かず、畳床にも板床にもじかにすえて使う
地名だから色んな形の籠があるんですね。歴代のお家元があちこち旅されるたびに新しくお気に入りのお道具を取り入れられるのですね。地名がついている籠には要注意ですね。形にとらわれないで覚えないとダメですね。
でも夏は色々な籠花入があって楽しいですね。お花の入れ方ももっと勉強しなきゃね‼️
最後までお付き合いいただきましてありがとうございます