わたし・五円木比克はね…

とくにホラー映画が好きじゃないのね。


ホラー、つまり、恐怖に…

そんなに関心がない。むしろ、「なんで、みなさんホラー映画が好きなんだろうか?」と、思っているくらい(笑)





といってもね…


ホラー映画がね、苦手とか、嫌いでもないんだけども。




だけども、まあ、現実における…

恐怖だ、なんだは、苦手ですね。






それは、みなさんそうでしょうけども…


ホラー映画が大好きな人たち、いますよね。





わたし・五円木比克は、そうではないのね。





「怖い映画、見たいなあ」とか、思わないんです。





そのー、ね。




おもしろければいいんです。映画が。



おもしろい恐怖表現、描写があればね、それでいいの!


わたしは、おもしろ好き。









おもしろい、つまりその、こちらの予想をこえてくる…


発見とゆうか、意外性のある展開をしてくれれば…

恐怖も、「うわー」って楽しく見れるの。



わかりますか。




あのね。

幽霊とかね、非現実的な存在をね…

映画ってゆうメディアは、楽々と描けるんです。



それは、映画が幽霊と似ているから。




どちらも、現実に存在する非現実。



映画が、現実そのものなワケない。



だから…


幽霊だ、宇宙人だ、怪物だを、かんたんに描ける。


その、現実にはあり得ないモノの、おもしろさ。



それを。


「いや、それフィクションでしょ」と、否定する人もいる。


フィクション、つまり、ウソくさいと白けるんだよと。


その、非現実は、現実にはありえないだろと。


映画が、非現実なのはわかるけど、もっと現実に寄せてくれよって。


真面目な人は、言うのね。




そして。


わたし・五円木比克は、まったく真面目ではない。


フィクション=非現実、大歓迎。









白石晃士の新作『サユリ』は、原作モノだとゆう。


ふーむ。

原作って、マンガ?



いや、その、原作ファンの人たちには申し訳ないんだけど。

マンガなんすかね。


その辺り、まったく無知ですいません。



ホラーに興味ないしさあ (泣)




なんだけども。

白石晃士監督には、興味があるのよ。


ま、こちらは、最近の白石晃士作品しか見ていないけども…


ともかく、見るしかないんです。白石晃士作品。




とゆうのは…


わたしがね、2年前はじめて見た白石晃士の映画もね、さらに去年見たモノもね、おもしろかったので!



おもしろい映画、作る人。

リスペクト!





あ、『白石晃士の決して送ってこないで下さい』ってやつは途中で寝ちゃったけども(泣)




それはそれとして、とにかく見に行くぞと。














川崎、チネチッタ。



わりと、ひさしぶりだなー。1年ぶりかな?



















『サユリ』、見てきました。



えーっと、わたしの見た3本の白石晃士作品はね。

すべて、フェイクドキュメンタリーだったんだけどね。

『サユリ』は、ちがったのね。

さすが、原作モノだけある。


普通に、劇映画。





非現実。

さっきから、映画は… 非現実だって当たり前のコトを言ってますけどもー。


その、ウソ…


非現実に、リアリティをもたせないと、見ていて白けるのも事実。




わたしが見た、これまでの白石晃士作品は、すべてフェイクドキュメンタリーだったので。


リアリティは、そこで担保されてるのね。



そこでは、虚構の…

撮影隊が、怪物やら幽霊やらに振り回される。



そんなん、すべてウソなのは、明白ゆえに…

ウソの世界が存在する、ってコトを堂々と描いてました。



その、おもしろさ。





『サユリ』には、そのおもしろさがないのね。



そこが…

白石晃士初心者といえる、わたしには、少し物足りなかった。



前半は、悲劇の…

前フリなのね。



普通にゆかいな家族を登場させて、「いや、でも… この人たちたぶん死ぬんだろうなー」とか思っていると。


案の定、とゆう。






霊、幽霊、怪物。


そうした、非現実キャラクターが大暴れする。


その、非現実キャラクターにも、「昔、可哀想なコトが、いろいろあったんだ」とゆう、描写をする。


可哀想なキャラクターの、怨霊。




怨霊が、家屋のなかで大暴れ。

その、スペクタクル。


そこを、白石晃士演出は、キッチリ描いてました。


光の明滅、家屋のなかの高低差。




劇映画なのでね、キッチリ描くのは当たり前とも言える。


なんだけども。



わたしのような、頭の壊れた人間はね、『オカルトの森へようこそ』や、『コワすぎ!』の、あからさまな非現実でドーン!

的な作風のほうが、好きだったりする。



そこは、人それぞれ。




真面目な人なら、大いに楽しめる映画だと思います。








チネチッタ川崎にて鑑賞