まん中辺で、卓球のシーンがある。

それを、横から撮る。さらに、縦の構図でも撮る。

短いシーン。

そして、なぜそこで卓球なのかと言えば

スポーツのなかで、気楽に遊べるモノだからであろう。




フリスビーをやるシーンもある。

これも、短いシーンなんだけど。

すなわち、別にフリスビーに意味があるワケではないだろう。

キャッチボールでも、バドミントンでもいいハズだ。


そこでの動き、アクションが…

いいワケでも、優れているワケでもないと、わたしは判断する。

なんだけども…

全体、人の動きを意識的に演出しているのだった。





その動き、アクションを…

意識的にやっている。普通の映画よりも、気持ち (少し) 多めにとゆうのかな。


だけども、むしろ抑えめとゆうとおかしいんだけども。

「この動きの演出がおもしろい」とはならない感じなのね。


そして、この映画は…

松村北斗と上白石萌音による、若者ふたりが主演の映画は…

アクション映画ではないですよ。


それゆえってコトもないけど、別に盛大にアクションを撮っているワケじゃない。

なんだけども、わたしからすると、この「気持ち多めのアクション」演出が決定的だった。


地味に、盛大にやっている。


人を、左から右に動かす。歩かせる。そうした演出。


決定的ってゆうのは、つまり…

「これ、い~じゃな~い」って思ったってコトですな。












物語とか、設定的なポイントは、まあいくつかあって。

見ればわかるんだけども、クスリとか、水とか、あるいは…

光石 研が、弟の斉藤陽一郎の遺影に置く日本酒とか

それから、自転車ね。



あのね、地味に盛大にやっているアクションのなかで…

最大に盛り上がるのが、自転車 (笑)




松村北斗は、自宅でエアロバイクをこぎながら、元上司の渋川清彦と電話する。


そして、その松村北斗が、後半に乗る自転車は… 上白石萌音からのプレゼント。


ここでの松村北斗の衣装の演出もナイス。



このふたりは、ある共通点を抱えているけれども…

この自転車と、上白石萌音が松村北斗の髪を切るシーンが最大のポイント。


わるくないねえ。




あとは、クライマックスへの盛り上げ… プラネタリウムうんぬんなんだけども。


わたしは驚きましたね。何が?


とっくに死んでいるとゆう設定ゆえ、声の出演 (カセットテープ) しかない…

斉藤陽一郎が、キーポイントの役を演じているのに!



もちろんこれは、2022年に死んだ、青山真治へのリスペクトとゆう意味なのは、すぐわかる。

だって青山真治といえば、光石 研であり斉藤陽一郎ですからね。


三宅 唱からのオマージュ。


それが、こっちが見ていて恥ずかしくないオマージュなのがいい。

陽一郎かよ… ってゆうねえ。


ま、セリフで言及するのはイーストウッド作品だけども。





きのう見た『きのう生まれたわけじゃない』にも中学生がね、出てましたけどね…

この『夜明けのすべて』だとね、なぜか中学生がね、映画撮っているのね。

映画内映画。


まあ、いいか。中学生だしな、って。許しましょう ←偉そうに




それとね。

松村北斗の役名の、ヤマゾエってゆう、響きがいいと思いました。


いや、なんかいいのよ。ヤマゾエくんってさ。


ヤマゾエくんとフジサワさん。




以上で、わたしによる感想は終わり。







あ、捕捉しとくとね…


わたしはね、三宅 唱監督の前作って、なぜか見ていないのね。



見ろよ。



えっと、その『ケイコ』も、たしか障害を抱えた人のハナシじゃなかったっけ?


またかよ、になるんでしょうか。



まあ、わたしは見ていないけどね。『ケイコ』をね。








横浜ブルク13にて鑑賞