2010年に出た、吉川 潮『コント馬鹿』を読む。



「ゆーとぴあ」の、ホープこと城後光義の人生。

それを、吉川 潮が小説として書いたそうですよ。


お笑い芸人の人生、その物語。

これ、小説と銘打ってあるけど、実録なんだろうね。たぶんね。





ゆーとぴあ。

ホープとピースの、2人のコント・コムビ。


いまから、40年ほど前に、テレビでも人気だった。

知ってますよね?


しかし…

いつのまにか、人気凋落していた。


それは、よくあるコト。



その後、ホープ師匠は。

ゆーとぴあ解散して、テレビのレポーターなどの仕事で食っていた時期も…

ど~しても笑いがやりたいと、またしてもコントなどやる芸人魂。


コント馬鹿。だと。


そうなのかねえ。

と、読んでいくと。



破滅型芸人の要素もアリアリの、ホープ師匠の悪行が。

懺悔するテイでつづられる。ふむふむ。





わたしは、無知ゆえに知らなかったんだけども、

田端グループだったとあるのよ。ホープ師匠が。

へーって、なりましたね。



田端グループ、とゆう芸人の一派があるのは知っていたけれども。

ポール牧、レオナルド熊、とかそのへんの人たちがそうだと。


いや、田端グループだったのか… ゆーとぴあは。と、いまさら勉強してしまいました。


楽しく勉強。マジで?





さて。

福岡から、まず大阪で吉本に入って…

そのあと上京した、ホープ師匠は、レオナルド熊の弟子となり、

2人でコントをやったとあるのね。

3年も。


これは知らなかった!




わたしが知っているのは、石倉三郎とゆう相方といっしょに…

「コント・レオナルド」で売れた、レオナルド熊さんだったのだ。


のちの「ゆーとぴあ」のホープ師匠と、レオナルド熊さんが、師弟関係だったとは。



そのあと、ホープ師匠もいろいろあって、ピースさんといっしょに「ゆーとぴあ」結成となるんだけども。












突然思い出したけどね。

わたしは、子どもの頃、ゆーとぴあが好きだった!


すっかり忘れていた。

なぜ?



ゆーとぴあの、子どもにもわかる笑い。例の、ゴムパッチン。

好きだった。




 







ホープ師匠。


破滅型らしいですよ。わりとそこんとこ、あっさり描写しているけども…

芸人ならではとゆうか、非常識人の魅力があるとゆうか。



レオナルド熊とゆう師匠がまた… 破天荒な人だったと。

そりゃあ、まあ小耳には挟んでいますがあ。



熊さんは、わりと早死にしましたね。還暦手前で。


レオナルド熊が師匠だった、ゆーとぴあ ホープ。






以下は、著者による あとがきから引用↓






八月からテープ取材を始める。

やっぱりレオナルド熊との師弟関係が抜群に面白い。「擬似親子としての師弟関係」をテーマにしようと思った。

取材の席には毎回、プッチー武者さんと青木イサムさんに同席してもらった。お二人からは貴重な体験談が聞けた。


マギー司郎さんも来て下さった。

マギーさんは今回の小説の中で重要な位置を占めるキーパーソンである。

彼が話すホープ像は実に的を射ており、非常に参考になった。

また、茨城弁で淡々と語る芸人哲学はまさに真理を突いていた。

テレビで見るマギーさんは人柄の良さが表われたマジシャンだが、人柄が良いだけでない、根っか らの芸人である。

私は凄味さえ感じた。





引用おわり。




レオナルド熊、そしてポール牧。

彼らの芸人人生。それも描かれて。


ゆーとぴあと同世代の、ツービート… ビートたけしも印象的に登場。

出番は少ないけれど。



さらに、マギー司郎。彼も印象的すぎた。コント馬鹿のホープ師匠にね…

「でも、それはあれなんじゃないかなあ?」ってゆう発言をして、

ホープ師匠も納得しちゃうと。



それから、石倉三郎。

おなじみレオナルド熊さんの相方。

ホープ師匠とのつながり、絆も深い。



あとは… ホープ師匠から迷惑なコトをされても、慕いつづける後輩芸人たち。とゆう。

そこんとこ、ツラいだろうなあって…

迷惑きわまりないんだ、ホープ師匠が。だけど憎めない、ってなってるけど…

まあ、そうだとしても後輩はツラいよ (泣)





とゆう感じの、芸人小説。

おもしろかったなあ。



半分、サクセス・ストーリー。もう半分は、かなりの地獄のストーリー。


いや、その地獄をね、たぶん抑えて書いているのかなあ?


そのぶん読みやすいとゆうか。





以上。














え? まだ、読むんですか。




ええ、読みますよ。












坪内祐三『テレビもあるでよ』。



これ、2018年に出た本。



わたしは、坪内祐三ファンだったけど (過去形なのは坪内さんが死んじゃったゆえ)

この本は、読んでなかった。


図書館から借りて、坪内さん没後4年目の拝読。




雑誌に連載してたテレビコラムなんだけども、その…

『サンデー毎日』は、たまにチェックしていたと思う。

立ち読み or 図書館で。



にしても、もう…

5年~8年前のテレビコラムやからね。ネタ的には、やや古い。




ところが、とゆうのは。


わたしは、テレビを見ていないのね。ほぼ完全に。

これは、12年前からなんですが。


だから、この本で勉強になるトコロも多々あるとゆう…



つまり、テレビを見ないわたしは、噂でしか知らなかった番組を。

坪内さんが、詳しく書いてくれているので。 …へーって。





具体例をあげると…

「バイプレイヤーズ」、「山田孝之のカンヌ映画祭」などだ。



普通にテレビを見てる人からすると、「なつかしいね」なのかもしれないね。これらの番組。





あと、まったく聞いたコトもなかった、「女囚セブン」とゆう、テレビ朝日のドラマ。

ちょっと見てみたいと思うのだった。

女囚ですからあ。





それから、フジテレビの『刑事ゆがみ』。


浅野忠信主演のドラマだけど、実はこれね、たまたま少しだけ見たコトがあるの。


大阪に行ったとき、夜、定宿のカプセルホテルの食堂でやっているのを見たのね。


浅野忠信がテレビドラマに出るのは、わりと珍しいので、このドラマは少し気になっていた。

だが、テレビが家にないので見る手段がない。

しかし、偶然とゆうか、たまたま目にするコトができた、とゆう思い出があるワケです。


あっそう。











さっき書いた、田端グループ。お笑い芸人のね。


その存在を、雑誌の記事か何かで、わたしに教えてくれたのは…

あご勇だったと記憶している。



だから、ど~した? 


 …ではあるけど、わたしはね。アゴ&キンゾーも、子どもの頃好きだったのよ。



アゴ&キンゾー。ゆーとぴあ。


「お笑いスター誕生」。若い人は知らないたろう、昔の番組。

1980年スタートとある。司会は、山田康雄&中尾ミエ。

とんねるずも、ここから本格的にテレビに出たんですよね?


当時のコムビ名は、貴明&憲武。






それはそれとして。

坪内祐三は、やはり「人間のおもしろさ」を愛する人なのだと、そんな確認をした気になりましたよ。

とゆうのは、「プロ野球戦力外通告」とゆうドキュメンタリーが大好きだったりするあたり。


これはご存じ、敗者復活的なトライアウトのドキュメント。

そこにドラマチックなおもしろさがあるから、好きなのだろう。それは、わかる。



そして、それほどドラマチックでなくても、いろんなドキュメンタリーを見る坪内祐三。



ドラマは、いつからか見なくなったが、おもしろければ見る坪内祐三。



あれはおもしろい、これはつまらない。そう具体的に書く坪内祐三。


ま、批評家なので当たり前といえる。



「おもしろさ」を素直に発見する坪内祐三。



しかし、その坪内さんにしても、偏見とゆうかよくわかんないけど…

若い頃は、東映の映画のおもしろさが理解できなかったんだと。


たぶん、40歳過ぎた頃に東映映画にハマったような気がする。






あとね!

女子ボーリングの番組について書いている回の、真ん中あたりで…

「中島早貴 (こんなタレント知らなかった)」とあったのに、元ハロヲタとしては苦笑いするほかなかった。


そりゃあ坪内さんは、℃-uteを知らんだろうねえ… むぅぅぅぅ。



例によって、このボーリング番組も、わたしは見てませんが…

なっきいが出ていたのは、知っているのね。ハロヲタだったから。


しかし、詳しいコトはもちろん知らない。このボーリング番組について。


そうですか。













いま、三田図書館にいるのだった。




また、本を借りた。


わたしの知らぬ間に、山田正紀のミステリーが文庫になっているのを、さっき見つけて驚いた。

うれしいじゃないか。




そもそもは、(たぶん、ほとんどが) 新書だったモノの、文庫化。


「山田正紀・超絶ミステリコレクション」と銘打ってある。


とりあえず、読んだコトのない『SAKURA  六方面喪失課』を借りてみたので、これから読むつもり。


つもり、とゆうのは…

先に借りている本を、まだ読んでないので。

いろいろ借りているのだった、図書館の本。


タダだと思って。