双子の兄弟、ドラゴンとステファンは欧米人の冒険家である。
兄のドラゴンは黒髪、ステファンは金髪で全く似ていない、多分、二卵性双生児なのだろう。

ここが何処かはわからないが、我々は滝壺に向かって進んでいる。
二人とも短パンにTシャツ、滝からの水は身を切るように冷たい。
ちなみに今は極寒期である。

滝壺に着くとおもむろに幅広い滝のカーテンをくぐった。
水量はさほどなく、寿司屋の暖簾をひょいとくぐるような気軽さがある。

くぐった先は白い湯けむりに満たされていた。
そこには大きな大浴場が広がっていた。
白の壁に浴槽、手前にはイソギンチャクや南国の魚が泳ぐ水槽。
冷たく凍った体を湯に浸すと、筋肉に血が通い出すのがよくわかる。
入って気がついたが、プールほどの水深がある。

兄のドラゴンと一緒に浴槽を歩き、奥の方がどうなっているのか見に行った。
一番奥には再び滝のクリアなカーテンが幅広に広がっている。
おそらくここも出入り口なのだろうが、もうしばらくここにいたい。

浴槽は長いこと誰の立ち入りもなかったような気配であるが、
何故か朽ちる気配もなく、痛みもなく、新しい雰囲気のままだ。

湯にあたりそうなのでそろそろ上がろうかと、踏み台の段差に足をかけようとしたら、
黒っぽい朽ち果てた木のようなものが横たわっていた。
気がつくと、足のかけられそうな段差、そこここに横たわっている。
一瞬なんだかわからなかったが、ステファンがいうには冒険者たちのナレノハテだそうだ。

私は仕方なく水槽の置いてあるほうから上がることにした。
水槽をまたぐ時、水面近くにあるソフトコーラルが足の指にふわりと触ってきた。



と、いう夢を見た。