ガラスフィルムでガラスの飛散防止

災害時の怪我で多いのが、割れたガラスによる被害です。

網入りガラスの場合は、割れても飛び散りにくいのですが、一般の住宅では、透明ガラスにガラスフィルムを張ると飛散せず効果的です。


フィルムは飛散防止だけでなく、紫外線遮断効果や、目隠し効果のあるもの、また、数枚のシートを貼り合わせた、外部から割られにくい防犯性の高いシートなどもあります。



ただし、このシートは、網入りガラスやペアガラスには張れず、透明な窓ガラスでも窓の法学によっては熱割れを起こすことがありますので、外部に面したガラスに張る場合は注意が必要です。


リフォームで建具などを替えるときは、ガラス部分は、ポリカーボネート板や、アクリル板などに取り替えたり、ガラス以外で代用できる部分がないかを検討してみるのも良いと思います。

家具などの転倒・落下防止対策

阪神・淡路大震災では、家具の転倒と家屋の倒壊で瞬時に5000人を超える人がなくなりました。

家具の転倒防止は、命を守るだけでなく被災による心のダメージを軽くして、平常心に戻るエネルギーを与えているようです。

冷蔵庫内の食品、鍋や調理器具、保存食やおびただしい量の食器、小物類が台所や居間の床面を覆いつくし、足の踏み場もない惨状は、住民の心に大きなダメージを与え、片づける心のゆとりを奪ってしまいます。

逆に、家屋の一部損壊はあっても台所や居間に大きな損壊を受けていない家庭では、心の立ち直りが早かったようです。憩える・食べられる機能の持つ効用といえましょう。


震災では、寝室や子供部屋で家具の転倒による人的被害が出ています。フローリングの床よりも、じゅうたんや畳など、柔らかい床材に被害が発生しやすく、家具の転倒率は揺れの大きい上層階ほど高くなっています。

さらに、奥行きが浅くて背の高い食器棚、本棚、本箱や2段に重ねられたタンスなどは転倒防止に十分な措置が必要です。


転倒防止には、耐震金具などを使ってしっかりと固定することが大切です。固定する場合、木造建物では壁や天井に固定するよりも、できるだけ柱のある場所に固定できると安心です。

もし、柱がない場合には壁に力板を貼って補強し、そこに金属金具を取り付けます。



また、家具は金物がしっかりと固定するように、家具の中の芯が入っている部分や、補強板を取り付けた部分に金具を取り付けましょう。

家具の手前側の床との間に木片を挟み、家具を前のめりならず壁にもたれ気味に置くのも効果的です。家具の上には思いものは置かないこと。収納するものも、上段には軽いものを納め、下段には思いものを入れて家具の安定性をよくすることが大切です。


リフォームする際は、できるだけ家具は作り付けにします。既存の家具を使う場合には、その家具のまわりに作り付けの家具を設けるなどして固定し、家具の転倒を防ぐ工夫をしましょう。

地震に耐える構造は?

従来の方法は、壁に筋交いを入れたり構造用合板を入れて建物を全体的に固める「耐震工法」であり、地震のエネルギーを建物で吸収する方法です。

地震のエネルギーは地盤から建物に伝達されますが、このエネルギーをどのように逃がすか、あるいは吸収するのかによって被害の大きさが異なります。

つまり、柳が風に揺れるように、エネルギーを変形によって吸収する方法(建物の場合、あまり大きな変形は生活に支障をきたすので、ある一定のレベルまでの変形)、すなわち大きい揺れを建物のどこかでブレーキさせる方法、これが「制震構造」といわれるものです。


現在では各住宅メーカーでも工夫して、リフォームでも施工可能な制震工法が開発されています。


もうひとつの方法は、地震のエネルギーが建物へ伝わる入力エネルギーを減らす方法で「免震構造」といいます。

建物の基礎と土台の間にゴムまたは鋼製のボールなどを入れます。


例えば板の上にビー玉を4個載せ、その上に4隅にビー玉がくるように箱を載せます。

この箱を建物と考えてください。下の板を左右に小刻みに動かすと建物も動くので、その移動を止めるためにばね状の物質(ダンパー)を付けると建物への揺れが軽減されます。これが免震構造の考え方です。


高層建築では免震構造がよく使われますが、木造だと標準的な新築建物でも200万円~300万円かかり、普及が進んでいないのが現状です。どうしてもコストがかかり、経済的ではないのです。