児童心理 増刊号 「子どものよさを生かすポジティブ思考」3
「よさ」の分類
子どもに対する「よさ」の分類ではあるけれど、自分自身がどういうことに対して、「よさ」と感じるのかとういことを振り返らせてくれる内容だった。
1つ目の「よさ」中庸・調和
いわゆる集団のなかで一定の枠組みから外れずに、きまりをよく守るということ。
2つ目の「よさ」優秀
客観的基準から見て、ということ。学力や芸術、身体能力などで、できることに対する「よさ」
3つ目の「よさ」得意
自分自身が得意だと思っている、優れているという分野をさしての「よさ」
4つ目の「よさ」自己実現
他人がどうであれば、自分の思っていることに突き進む、という感覚か。
学校の評価の変遷に基づいて1~4となっているとのこと。なんとか3つ目、4つ目の流れができかけたところで、また1つ目、2つ目に逆戻りしている感じがあるらしい。
現場でいると、やはり学校では、1つ目、2つ目に重きが置かれているというのが実感だし、そこから3つ目、4つ目に変わっているのかというと、受け手としては、あまりそういう感じはしない。
また、1つ目、2つ目の「よさ」が「食っていく」ためには重要だ、というような雰囲気があるように思える。実際はどれもベースとして同じくらい大切だとは思う。
これからの時代、「食っていく」というところを考えるのであれば、3つ目と4つ目をもっと前面に押し出してもよいと考えている。
そう考えると、私自身は、3つ目と4つ目に対する「よさ」について共感する部分が大きいと言える。