以前言語心理学のセミナーに参加したことがありました。
このセミナーは私が会員になったNPO法人のイベントでした。この団体の代表は学校の保健室の先生として25年間を経験した方です。
今回はその代表の方が、言語心理学のセミナーを受講したときの先生によるレクチャーでした。
金曜の夜ということでしたが、120名前後の方が参加していたようです。学校の先生が主だった様子でしたが、その先生のかつての教え子たちが集まったりしていて、影響の輪のすごさを実感しました。
講義の仕方や内容も非常に濃いものであり、私がいままでやってきたことのいくつかがうまく裏づけされており、自分の行動を把握するのに役に立ちました。
いくつかご紹介。(順番を思い出せないので、順不同)
1:人間の脳はわからないという状況を嫌うので、わからないというときこそが人間の力を120%引き出せるときだ・・・これはある意味パラダイム転換でした。
わからないことがチャンスになるんだということです。
勉強を教えるときに使えるなと思いました。「ぜんぜんわからない!」「おーいちばんあなたが成長する瞬間だねー」みたいな。まぁそうそううまくいくとは思ってはいませんが。(笑)
2・講義を成功させるための秘訣は信頼・・・当たり前だが、忘れてはならないことだと思う。これは授業にもいえること。信頼関係のない授業ではおそらくなにをやっても相手に伝わらないだろう。
3・脳は安心・安全を追求する。だからこそ、安心している関係を好み、仲間がいないときなど
は不安になる。
人間は昔からそういう性質を知っている。息が合う、息が合わないといった表現にそれ。
息が合うというのは安心感が含まれており、息が合わないというのはなんらか不快感が含まれている。
だからもし講義のように短期間で安心感をつくらなければならないときは、その場にいるみなで呼吸を合わせることがよいといっていました。
実際にその会場でもみなで呼吸あわせを行いました。・・・おーそういえば、私は授業をやるときにみなで深呼吸をしてから、黙想をして、それから授業に入っていたなーと思いました。
理にかなっていたのだと思いました。
やはりなにかを行うときには必ずなんらかの理由があるのだし、やっていたことをやめるときはそれを越える理由がいるのだと再度認識しました。
またそのほかだと、以前私がいた塾では、小学生の授業前は必ず5分間読書をするというきまりがありました。これもその場の雰囲気を統一させ、安心感を醸成させるのに役にたっていたのではないだろうかと思います。
4・生産性の法則・・・1:1.6:1.6の二乗。
これはトヨタの現場で言われていることらしいです。
1は義務や役割で仕事をしているとき、1.6は職場の環境などがよく、コミュニケーションがよく、気持ちよく働けるとき、1.6の2乗は主体的、自発的に動いたときの生産性ということでした。
勉強にあてはめてみると、無理やり勉強しているときは1、自分でやろうとおもっているときは2.56。
嫌々36ヶ月勉強する分と、自分でやろうと思ってうやるときの14ヶ月分とほぼ同じということ。
そう考えると、いやいや勉強していたとしても、中3の夏からやるのと、中1の最初からやっているのではカバーしきれない部分があるのだろうなと思った。(まぁ中1から本当になにもやっていないということはありえないからなんともいえませんが。)そう考えると、少なくとも中2の終わるくらいからは自主的にやらせたいところですね。
5・意識:無意識の割合 1:20000 ・・・この比にはいろいろと諸説があるそうですが、とにかく無意識の割合のほうが圧倒的に多いということでしょう。
さて、最近はやっている本で、人は感情で物を買う。というような本があるかと思います。
この感情というのを無意識に当てはめるとよくわかるのかなと思います。
いくら論理的に話をされても買いたくないものは買わない。特に特徴がわからなくても、なんとなく買ってしまうというのがよい例なのでしょう。
このときのセミナーの主題はリーダーシップ。リーダーシップの定義はいろいろな説明の仕方があるかと思いますが、ここでは、人をパワフルに正しい目標に導ける能力としていました。
正しく導くには行動させなければならない。行動するには感情、いわゆる無意識の部分を考えずにはリーダシップはありえないということでした。
本当はもっとつながっていて、深い内容でしたが、簡単にまとめるとこんな感じです。
意識、無意識といってしまうとやや概念的な感じがしますが、私は無意識というのは習慣という言葉に置き換えられるのではないかと思います。
6・ミッションを考える・・・講義の最後はこの言葉で終わりました。
人の無意識の部分に語りかけるもの、それは言葉ではなく、その人の生き方や人格であり、よりよいリーダーシップを発揮するためにはまずは自分のその生き方や人格を磨くことが一番のリーダーシップであるといことで終了しました。
テクニックだけでは伝わらないということです。
なにかをどうしても伝えたい、そういう思いをできるだけ正確に、そして役に立てるようにしたいという思いを成し遂げるためにテクニックがあるのだと思います。
といろいろと学んだ2時間でした。