追悼のしおり | ベリーズファームで雨やどり***

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関東の田舎で苺を作っています。
忙しく過ぎゆく strawberry life のあれこれを
書いています。

しとしと降る雨が好きです。


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父が亡くなって6年がたちました。

お正月の3日に亡くなるなんて
最後までおめでたい人です。



葬儀は6年前の今日
市内の葬祭場でとり行われましたが
こんな寒い季節だったんだな…って
思い出します。


私たち身内が感動したのは
祭場の方で用意してくれた
追悼のしおりの文面の素晴らしさでした。

女性の担当者から
父の思い出を聞かれたのですが
私が思いつくのは眉間にシワを寄せた
若い頃の怖くて大嫌いだった父…。

「昔は怖くて大っ嫌いでした」と
私は正直に話しました。

「でも、初孫が生まれて丸くなりました」
と。

兄は父とは口もきかない間柄でしたが
他の誰よりも一緒に暮らしてきたので
いろいろ答えていたようでした。



お通夜で祭場に行った時
「読んでみて」と姉から渡された
追悼のしおり。




泣けてしまいました…。



「父が築いてくれた命の道
迷わず真っ直ぐ進んでいきます

幼き頃、父から贈られた釣り竿やグローブ。
我が家は決して裕福な生活を送っていたとは言えませんが、なんとか工面して私を喜ばせるため、父は購入してくれました。
あの時父はどのような思いで、それらを買ってくれたのか…。
私も独り立ちし、働いてお金を得ることがどんなに大変なことか理解した今なら、幼少期とは違う気持ちで贈り物を受け取れるような気が致します。

「これからは好きなことをやる」
そう公言し、仕事一筋に生きてきた父が一線を退いたのは、数年前のこと。
それからは魚釣りをしたり、お仲間と共に各地へ旅行に出掛けたりと、悠々自適の生活を送っておりました。
時折冗談を言って笑わせくれたことも、汗を流し一生懸命働いていた姿も、過去となってしまい残念でなりませんが、与えられた命を輝かせ、母のもとへ逝く父には、何も心配せずゆっくり休んで欲しいと願っております。

吹く風の冷たさに寂しさをを覚える
平成二十二年一月三日、父◯井 ◯は七十七才にて静かな眠りにつきました。

以下省略        

平成二十二年一月八日   

喪主 ◯井 ◯( )



このしおりは
喪主から参列者に配られたものですが
父を良く知る私の友達も
「しおりを読んで泣けちゃった」
と言ってくれました。



葬儀の最中には
私が話したエピソードが語られ
父が書いた日記の中から
兄が選んだ一節が朗読されました。


「美容院から帰って、見違えるほど美しくなった妻と、可愛い子供たちに囲まれて食べる夕食は美味しい」


しめやかな音楽が流れる中で
悲しみのツボを刺激され
私たち身内は号泣でした…。


父を避けていた兄は
人目もはばからず
大声を張り上げて泣いたそうです。



素敵なしおりと
さり気なく完璧な演出に
感謝しています。