いちさんの本棚 -2ページ目

いちさんの本棚

Twitterでは長すぎることをこっちに書くよ。



よく言えば丁寧に、
悪く言えば冗長に、物語られている。

ハードカバー1冊(文庫2冊)使って「なにかとても奇妙なことに巻き込まれている」ぐらいにしか話が進んでいない。

解決されない伏線がまたたくさん張られているのだろうと思う。

青豆と天吾の世界を繋ぐのは、二つの月、リトル・ピープル、そして二人の記憶。
「ここではない世界」では過去を書き換えることができる。
1Q84(青豆の世界)は書き換えられた世界なのか?

これには疑問が残るところで、「あけぼの」の事件は天吾の世界でも1Q84でも起こっていて、青豆の記憶にだけない。
過去の改変の影響を青豆だけが受けなかった、と考えるべきなのか。

この作品ではとくに「手を握る」
という行為に意味がある気がする。
ふかえりは天吾の手を握る。
青豆は少年の手を握る。
天吾は少女に手を握られる。

まだまだ考えなければならないことは山積みで、
めくらの山羊
リトル・ピープル
空気さなぎ
タクシーの運転手の言葉
あちらの世界
二つの月
などなど。

とりあえず、ジョージ・オーウェン「1984」を下敷きにしていることが明白なので、次の春休みには読まないとなと思っております。
無意識に沈んだ常識を引き摺り出し覆すとどうなるのか?

私が村上春樹を好きな理由のひとつに、女性が全くリアルじゃないというのがあるのですが、本作品でもやはり女性が全く現実味を帯びていません。
良いことです。

そういえば、ちょうど読んでいた時期と勘三郎さんが亡くなられたのとが同じころで、環の遺書と勘九郎さんの口上とが重なって泣いてしまった。
ぐわぁーっときた。

また続きを読んだら書きます。

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