告別式当日、お父様は笑って来たが流石に気付く、悲しみを隠した笑顔。

棺帯の文字たっくさん下書きしたから今から書くよ、便箋にはびっしりの文字。

僕はどんな言葉を書くんだろ、疎遠になってた故人様に今までの沢山の思いを文字にしたのかな?

読んだら絶対泣いちゃう。

打ち合わせから2日間いたら人柄解るし。笑顔の裏の悲しみも感じてる。

遂に御出棺の時。

これにて封をさせて頂きます。

お父様の言葉


安らかに眠れ


色んな思いもあり疲れながら一晩考えたが、溢れる言葉が沢山で、下書きも沢山したが。

一言、安らかに眠れ。

泣いた。

僕たちは御葬式は日常です。でも火葬場でも泣きました。

無事火葬も終わり僕は自宅に置く祭壇を作りにお父さんの家に。

祭壇を作り終え、ロウソクに日を灯しおかえりなさいって拝んで下さい、と僕。

お父さん、すまねぇな、息子よごめんな。

何故親の俺がお前の骨前にして拝むんだ?

やりきれないけど、久しぶりだな、よく戻ってきた、立派に頑張った、と。


今回の御葬儀で思った事は凄い色々ありますが、やはり疎遠になろうと親は親。

何があっても子を見捨てる親はいない、何があっても子供の帰りや連絡を待つ親と子の絆を感じました。


後日談ではありますが、色々な手続き終わり。

施主様の妹様から電話来ました。

この度は本当有り難うございました、お兄ちゃん、カードの支払いとか車の支払い結構ありました。

アパートの退去費もかなりの金額。

でも、生命保険、私が受取人の保険が3個。

どんなに支払いに困っても生命保険だけは頑張ってかけてたんですよね?って。

感じ方は人それぞれですが、僕はとても感動した御葬儀でした。