先日、日中一時支援利用継続のため、受給者証の更新に市役所ヘ兄弟を連れて行きました。


さらっと終わると聞いていましたが、アセスメントをとることになったからということで、1人20分くらい色々と生活状況について聞き取りをしてもらいました。


その聞きとりでは、「学校に行ってるか?」「国語、算数の能力の程度は?」「落ち着きが無くて手がかからないか?」「言葉の理解は?」などの項目がありましたが、端的に言うと「子供の出来ないところを具体的に伝えていく」という作業でした。


私は言語化のストレスもありますが、それを子供が横で聴いているってのが凄いイヤでした。

子供も居心地悪そうな顔でじっと聴いていました。


なので、アセスメント後に職員さんに

「あれが出来ない、これが出来ないってことを親が説明してるのを聴いてる子供ってどんな気分なんでしょうね。子供を大事に育てよう、子供の人権を尊重しようっていう世の中の流れはあるけど、それが反映された調査と言えるのでしょうか?」

とお伝えしました。


職員さんは「アセスメントはしなければならないので仕方ないです。」とおっしゃいましたが、工夫で何とかなることをお伝えすると「貴重なご意見ありがとうございます。」と応じて下さりました。


どうせ普段の子供の様子を伝えるのは親なので、あらかじめ普段の様子を親が書いておく記入欄と子供に直接聞きとりしなければならない項目を分けておけば、子供がネガティブな情報に触れる量はかなり減らると思います。それに項目の中には障害名から推測したらおよそ出来ないようなことを「これはできますか?」と尋ねないといけないような聞きとり方にもなっており、親子共々嫌な気分になるのは明白だと思いました。


こういった嫌な気持ちになる出来事を「仕方ない」で流すと、そもそも世間から認知されず放置されがちです。


実際、職員さんも私の意見に対して虚を突かれたような様子で目を丸くしておられました。悪意は全く感じなかったです。


先日、「百年の子」というか小説を読んで以来子供の人権について考えることが多くなりました。そして、いろんな場面でまだまだ「子供は管理、監督されて当たり前。」「大人が大切に扱ってあげるもの。」という空気が大勢を占めているなと感じます。


それゆえ、「子供はどう思うか?」という視点が抜けがちです。


子供はどうしようもなく半人前で手がかかるし、わがままだって言う。でも守ってやらないと生きていけない。かなり不完全です。

でも、「不完全な人」ではなく「小さな人」なんだと思います。


尊厳は大人と同じようにあり、喜怒哀楽が豊かで心は発展途上なだけです。


書いてる私自身も子供に対して良い親であるとは言えませんが、「小さな人」を相手にしてるんだという気持ちはいつも持って接しているつもりです。

、、、声を荒げて怒ることもあるので自己矛盾してますけど😭


私の小さな願いをこめた職員さんへの言葉がどれくらい届くかはわかりませんが、今後も私たちの立場から見たやりづらさを伝えていけたらと思います。


社会が良くなるのを待ってるだけではなんか落ち着かないので、せめて自分にできることをしてみたという話しでした。