虚構と偽善の世界。 | 『いつかの少年…』

虚構と偽善の世界。





3年前の夏。
僕は彼女と別れて、久々に自由を満喫していたんだ。別にめんどくさかったとかそんなんじゃないけど、肩の荷が降りたというか、気が楽になったんだ。

ちょうどそれくらいの時期にある女の子と出会った。同い年で、隣り町の高校出身の女の子。

知り合ってからは、週末に連絡来て、たまに遊ぶくらいで、数少ない僕の女友達だった。

そうだ。秋なのに、あまってる花火あるからっつって、寒い港の端っこで花火したんだ。僕は行かなきゃ良かったって思った。めっちゃ寒くて。でも、彼女が線香花火をしてる姿が、そのたたずまいが、なんだかかわいらしく見えた。間違ってもそんなこと口に出してなんか言えないけどね。

彼女は口下手というか、人付き合いが苦手というか、とにかく不器用な人だった。そんな性格だから僕は一緒にいてすげぇ楽だったんだよ。僕も人付き合いとか得意じゃないから、人多いとこ苦手な彼女の気持ちに共感できたんだ。

彼女は当時好きな人がいた。間違っても僕ではないが。
でも、彼女の好きな人には彼女がいた。
それでも好きだという彼女に、本気で人好きになってんだろうなって思えた。
よくそういう話し聞いてたから。やっぱり若い男女の話題は恋愛の話しが多くなってしまうものね。

その後、彼女は告白をした。
結局付き合うことはできなかったけど、彼女の姿はとてもスッキリしたように見えた。ほんとはツラかったんだろうけどね。

それが2年前の今時期か。
彼女は告白してから変わった。すごい前向きになった。嬉しかった。僕は彼女のことがちょっと好きだったのかもしれない。なんか安心した。充実した生活を送る彼女の姿を見て。

安心したからなのかな。しばらく彼女と連絡をとらなくなった。なんかね、よくわかんないけどそんなノリだったんだ。

今年の8月に、買い物に行ったときたまたま彼女と会った。それからは、僕のしょーもない話を聞いてもらったりしてちょこちょこ会ってたんだ。


3時間前。僕は彼女に告白をされた。当たり前だけどびっくりだ。たしかに僕には交際してる人もいないし、ちょっと好きだったし。でもね。まさかって感じだよ。

今まで、しばらく女っ気がないことを自虐的に公言してきたけど、僕は彼女に告白されて、お願いしますと言いました。だらしのない男ですがと。

なんか全然実感沸かない。
朝起きて実は全部夢だったら怖いから、日記に書いておく。