最近、ルマン1000の始動時に白煙を吹くようになった。
走り出すと消えるが気持ち悪い。それで色々調べてみると
オイル上がり、オイル下がりの話。高年式の車やバイクには
必ず起こるとの話。
ルマン1000も製造から37年が経ち、間も無く15万㎞に達しようと
している。(メーターは一回りしてます)
そこで、エンジンシールド剤のワコスを買って来た。エンジンオイル3ℓに
1本投入で圧縮復活、白煙除去との話。
更にNET記事を徘徊するとゴム系に効果が有る事からオイル下がりに
効果が有る。
しか~し!
ルマンにはバルブシートがない事に気が付く!国産車にはバルブにシールドゴムが
有り、オイルが燃焼室に落ちない様になっている。
検証
なんと!バルブガイドのみ。よく見ると上部がすぼんでいる
モトグッチはゴムのシールを省略してバルブガイドをテーパー状に加工
する事によりオイル下がりを抑えている。
燃焼室から見たところ
全体像
バルブを見る。カーボンの他にアタリが出て銀色になっている所が見えます。
傘の部分やバルブフェースに強烈なデポジットは見られません。
もし、オイル上がりならピストンリングとシリンダーの当たり面が
怪しい。要はピストンのスカート部分にスラッジが有る。
ちょっと厚みの在る、オイルリングに注目。真ん中に隙間が有る。
この隙間からオイルがピストンの穴に誘導されオイルパンに落ちる。
(ピストン側にも穴が開いてます)
YouTubeの動画で多年走行車のピストンはこの狭いリング内に
スラッジが溜まって動きが悪い。
よってオイルリングの機能が停止することでオイルが下から吹上げて
きて燃焼室で燃える。
さて、ワコスを投入しても改善が見られない場合はバルブガイドが
怪しい!
たーだ、直ぐには問題は起きない。取り敢えずオイルの継ぎ足しで
凌げるからです。
今、考えているのはシリンダーヘッドを交換すること。
バルブガイド打ち替えやフェース加工、バルブ交換には手間と
工賃が掛かる上、時間も掛かる。その間バイクには乗れない。
多気筒エンジンなら気筒数、バルブ数が倍々で増えていくから怖ろしい!