新しくつくる自動車を他のメーカーよりも先につくっているだけに、エンジンに関してもフランスでいちばん乗りをしたかった。ガソリンエンジンを自分のところで新しくつくることにしたのは、それができそうな技術者をかかえていたからだ。ジョルジュ・ブートンは、精密な機械ものをつくるのが得意で、機械類に対する理解と経験を持っていた。ダイムラーやベンツのエンジンを分解することでガソリンエンジンのことを学び、単気筒135㏄の小さいエンジンをつくりあげた。