《バベットの晩餐会》 | 日々雑記

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ガブリエル・アクセル監督による
デンマーク映画
《バベットの晩餐会》が
1987年度のアカデミー賞
外国語映画賞を受賞して
その後日本でも上映されたというから
ワタクシがこの映画を観たのは
1988年の冬くらいだったんでしょうかうーん

映画を観たときに
とても不思議な気持ちになったのを覚えていて
その不思議な気持ちを思い出しながら
今回読み了えまして本



19世紀後半
ノルウェーの海辺の小さな村で
ただひたすらに牧師の父の教えを守り
慎ましく暮らす二人の娘と
パリから亡命してきて
二人の家で家政婦として働くバベット

父である牧師が亡くなって
年老いた信者である村人たちの信仰が
陰りを見せ始めたことに心を痛め
皆の信仰をもう一度確かなものとするために
父・牧師の生誕記念日の晩餐会を
催すことにしたのだけど、それが…

何やら光を放っているような
天使が見守っているような
幸福な食卓を
目撃したような気分…目

相変わらず静かで
不思議な雰囲気のするところを
今度は文字を追うことによって
体験した感じ、とでも申しましょうか

時移り事去り
楽しみ尽きて
悲しみ来るのかもしれないけれど
奇跡が起きる夜もあるかもしれない…
なんてね♡
いや老いの身にしみじみと
味わい深い作品でございました…笑

こんなに映画と原作のイメージが
ピッタリなのも珍しいかも(^^)

作者のイサク・ディーネセンは
1885年デンマーク生まれの女性で
彼女はほとんどの作品を
英語とデンマーク語で書いたのだけど
英語版はイサク・ディーネセン
という男性名で
デンマーク語版はカレン・ブリクセン
の名で作品を発表したのだとか

ちくま文庫には『エーレンガート』
という作品も収録されていて
こちらもえも言われぬ面白さでしたニコニコ

ところでこの本を勧めてくれたのは
娘の学校の担任の先生なのですが
なんと保護者面談から雑談に流れた際
何だか趣味が合いそうですね…♪
なんて話が弾み、
最近読んだ本の一つとして
教えていただいたものでした
(娘の先生はエーレンガートの方を
オススメされてましたが…(^^))

その後『高慢と偏見』のdvdを
貸していただいたりして
全英の女子を虜にしたとかいう
コリンファースの
屈折した表情というものを
思いっきり堪能させていただきましてにひひ

や同好の士とは
どこに潜んでいるのか
わからないものですね〜笑


2020/02/22



バベットの晩餐会
〜メニュー〜

*海亀のスープ
アペリティフ : シェリー・アモンティラード

*前菜 ブリニのデミドフ風(キャビアとサワークリームの載ったパンケーキ)
シャンパン : ヴーヴクリコの1860年もの

*うずらの石棺風パイ詰め 

*フルーツの盛り合わせ(葡萄、桃、無花果)