CHRISTIAN BOLTANSKI / Lifetime | 日々雑記

日々雑記

日々の備忘ですよん



@国立新美術館

これまでの活動の全貌を紹介する
日本では過去最大規模の回顧展、
なんだそうです

クリスチャン・ボルタンスキー
1941年9月21日
ナチス占領下のパリで生まれる。
父親は改宗ユダヤ人であったため、
彼が生まれてしばらくの間も
床下に隠れ住んでいた。
終戦後母親やその友人に
強制収容所の話を含む
これらの話を聞かされトラウマになり、
後年の作品制作に影響する。
1960年代後半から短編フィルムを発表。
1970年代には写真を積極的に用いて、
自己や他者の記憶にまつわる作品を
制作するようになる。
1980年代に入ると、
光を用いたインスタレーションで
宗教的なテーマに取り組むように。
その後も歴史や記憶、
人間の存在の痕跡といったものを
テーマに据え、作品を発表している。
(WikipediaとHPから抜粋)


「咳をする男」1969
「なめる男」1969
咳をする男、咳というよりもう嘔吐だし…
と、どちらもかなりキモい系の
謎な映像作品から始まり少しヒク

ビスケット缶を重ねた上の
電球で飾られた白黒写真は
祭壇のようでもあり、
ナチス占領下のパリに生まれたユダヤ人と聞けば
どうしてもホロコーストを意識してしまうし
それでこう、「死」に近い作品に
なってしまうのかしらと思いつつ

会場によって作品の展示の仕方も
変わるのだそうで、
薄暗い照明だったけれど
それでもこの方にしたら
ここのはかなり明るい、
という声も聞きました
そういうのでも印象も変わるだろうし、
この後長崎に行くらしいけど
どうなるんでしょうね
興味が湧いてきますね


撮影可のエリアもたくさんありました↓


「幽霊の廊下」(東京展のために制作)
この左右の影絵になっている
幽霊をモチーフにしたオーナメントが
ショップに置いてあって
やっぱり買えばよかった、と少し後悔
ハロウィンの飾りによさそうだワ、
と思ったのだけど、
ちょっとマガマガしいかも、
とも思って…



「スピリット」2013
天井から100枚を超える
ヴェールがヒラヒラしている

「ぼた山」2015
黒いジャケットが積み上げられてできている
高さはなんと4m!

「発言する」2005
(かろうじてぼた山の左下向こうに写ってる…)
あちこちに黒いコートがかけられていて
それはあの世の門番らしい
門番は近づくとセンサーが反応するらしく
いろいろ訊いてくる
「教えて、その時祈った?」とか
「飛んだの?」とか
死んだ時のことか?



「アニミタス(白)」2017
ボルタンスキーが生まれた時の
星座の形をなぞって
風鈴は配置されているのだとか
カナダ北部で撮影した10時間に及ぶ映像作品
撮影が終わってもそのまま残され
全てが消え去ってしまうまで
その全てが芸術作品ということか




手前には白い紙を
くしゃくしゃと丸めたものが
敷き詰められている



「ミステリオス」2017
クジラからの反応を期待して
コミュニケーションを求める装置の映像作品。
クジラの鳴き声のような
金属音のような音が響いてくる。
左側にはクジラの骨。
右側にはどこかでクジラが泳いでいるだろう海。



「白いモニュメント、来世」2019
ミステリオスの後ろにあった
これはちょっと…(^^;;



「黄昏」2015
最初全部の電球が灯っていたのが
新美では毎日3個ずつ消えていくらしい
会期は6/12から9/2までなので
もう随分消えてしまっていて
タイトル通りな感じといえたかも



「黄金の海」2017
電球はゆらゆらと振り子のように揺れていた

窓の周囲の壁に吊り下げられていた衣服は
「保存室(カナダ)」2017
こういうのはちょっと怖い




新美も現代美術も久しぶりでしたが
これかなり面白かったデス♡
(ほら原美術館に住まうユーレイ志望…
だったりするから…シラー)


2019/08/19