三菱一号館美術館 | 日々雑記

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日々の備忘ですよん


先週、娘に誘われて出かけた美術館がとてもよかったので忘れないうちに…笑


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《レオナルド・ダ・ヴィンチ × 
ミケランジェロ・ブオナローティ展》
@三菱一号館美術館

赤レンガの素敵な建物ですよね♡


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ルネサンスの二人の天才の素描を中心にした作品展でしたが、本格的な制作に至る前の素描を興味深く観覧いたしました。

フィレンツェのヴェッキオ宮殿の競作とか、23歳の年の差があっても、同時代の天才同士でそれぞれ思うところがあったんだろうなと想像するに難くなく…

二人ともが素描をとても重要だと考えているのだけれども、絵画か彫刻かという論争になると、レオナルドは絵画の優位性を唱えたのに対し、23歳年下のミケランジェロはやんわりとどちらも大事ですよね、と受け流したあたり、もしかしてレオナルドってば、大人気ない?なんて思わせられたり…

そういえば、特徴的な(ヘンな、てことか?)顔の人を見かけると追いかけて行って顔をずっと見つめて覚え込んで、帰ってからデッサンしてたとか、「大鎌を装備した戦車」なんて変な発明をしてみたりとか、レオナルド・ダ・ヴィンチって天才で万能人で落ち度のないすごい人かと思ってたんだけど、ちょっと面白い人でもあったのかも…


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ダ・ヴィンチ《少女の頭部/〈岩窟の聖母〉の天使のための習作》から

でも美しいですねえ…



で、ミケランジェロの方は常に先輩を立てて…というわけでもなく、レオナルドがスフォルツァ家の超巨大騎馬像を完成できずに放置してしまったことを、「なんでも途中で放り出す」と揶揄していたり…(実際、レオナルドって完成作品が少ないですしね〜)

天才同士のサヤ当て、て面白い〜ウシシ



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ミケランジェロ 《 〈レダと白鳥〉の頭部のための習作》から

それにしてもこの精緻なこと!




ヘンなところがあっても作品を見ると、
いいの!天才だから!
と思わせられる二人ですね〜(^^)




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ミケランジェロ 《十字架を持つキリスト(ジュスティアーニのキリスト)》

左の頬に黒い傷が現れたために未完のまま制作放棄され、17世紀の彫刻家により完成されたという作品で、長く行方不明でもあった作品、だそうです。

しかし、筋骨隆々なイエス様…
システィーナ礼拝堂のミケランジェロの最後の審判の絵を、どれもこれも首から下が立派すぎる、とレオナルドが言ったという意味がわかるような…


とまあ、天才の作品を対比してみることのできる、地味なのだけれどなんともゼイタクな、見応えのある展覧会でございました〜m(__)m



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(エミリオ・グレコ作「うずくまる女 No.3」)

お庭も素敵で…


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しかしオードリーファンの娘のお目当ては、実は近くにあるこちらだったらしい…(^^;
(パン買ってきてここで食べる〜、と言っていたのをお願いしてやめてもらう代わりに撮った写真。ミーハーの血は色濃く受け継がれているよう…(^^;; )


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そういえば東京駅も、外から眺める機会もそうないので…

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というわけで、いろいろ楽しかったです〜♪


2017/07/27