わけのわからん人 | ありんどパン

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おやつにパンを食べようと思ったら、蟻さんがむらがっていた・・・

しかも食べてから気がついちゃった・・・

そんなせつない日々を書き残そうというのが発端です

「ほぼ日」でタモリさんの会談を見ていたら

昔はどこの家にも、「わけのわからん人」がいた、

という話をしていた。


ふーん、そうかぁ、と読んでいたら思い出した。

うちにもいた。わけのわからん人。



あれは小学生のころのことだ。


家に、知らない男の人がいた記憶がある。



子供だったので年齢はわからなかったけど、

今思うと20歳前後の人だったと思う。


親戚には該当するような人はいない。

名前も、なぜ家にいるのかも知らないまま、遊んだり、ケンカしたりした。


そしてある日、突然いなくなってしまった。


私は

子供らしい薄情さなのか、

もともと追求しない性格なのか

「なんでいるの?」という疑問を持たないまま一緒にすごし

「どこに行ったの?」という疑問もこれまた持たないまま

今まで通りの生活に戻った。


長い間だったのか

ほんの数日のことだったのか、よくわからない。


あの人は、いったい何者だったんだろう。

ほんとに、わけのわからん存在だ。



二十数年ぶりに親に聞いてみたら

彼は相撲部屋のお弟子さんであった。

力士になるべく、T市にやってきたものの、

断念して、ふるさとに帰るところで10日間ほど家にいたのだ。


そういわれてみると

髪が長かったな、とか

体格の良い人だったな、とかいろいろ思い出した。



いまは四十いくつかのおじさんになって

どこかで暮らしているのかなぁ。


仕事のあとはビールを飲みつつ格闘技を見て

おなかのでっぱりを気にしたりして。


顔も覚えていないけど
元気だといいな。

お相撲のお兄さん。