この地でエイサーをする意味 | 英語とエイサーとベリーダンスで世界の架け橋に★沖縄出身福井在住MIRIKAのいちゃりばちょ~で~ブログ★

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英語・エイサー&沖縄民謡・ベリーダンス&フォークロアを通して世界を繋ぐ架け橋になるべく熱い魂(マブイ)を持って活動。「一度会えば皆きょうだい」という意味の沖縄のことわざです。

ハイタイ音譜
MIRIKAやいびーんアップ


今日は、少し真面目に、記事を書きたいと思います。



自分達の文化を守る、伝える、残すという事が、どれだけ大切な事か。
私は、子どもの頃からエイサーは大好きですが、あまり深く考えた事は、アメリカに行くまで、ありませんでした。

考える様になったのは、アメリカに行ってから。
多種多様の人種が暮らすアメリカ。
アメリカという人種のるつぼの国に完全に染まってしまうのではなく、異国の地でも、自分達の文化を、当たり前に、しっかりと、守っている移民の人達。
そして、遠いアメリカの地で、沖縄の音楽を、踊りを、伝えていこうと努力する、沖縄に縁のある人達。
そういう人達に出会ったおかげで、例え土地が変わっても自分達の文化をしっかりと継承し、伝えていく事の大切さに、気がつきました。

文化は、自分を作っているものの一部。
自分の血の一部。

沖縄にいれば、そこにエイサーがあり、地域によっては子ども会や青年会で半ば強制的にエイサーに参加させられたりする位身近なもの。
沖縄にいれば、自分がその文化を守らなくても、伝えなくても、残さなくても、誰かがやってくれるのです。
そして、自分の子どもや孫、その下の世代だって、そこにいれば、自然と、自分のバックグラウンドを、知る事が出来る。

でも、もし、沖縄の外にいたら?
その血は、自分で守っていくしかありません。

沖縄の血を引き、沖縄以外の地で暮らす人の中で、何人か、「自分は一体何者なのか」という気持ちが拭えない、アイデンティティー・クライシスに陥ってしまっている人にも、数名出会いました。

例えば、片親が福井、片親が沖縄で、福井の育ち。
または、両親とも沖縄だけれど、完全に福井育ち。
沖縄の事はほとんど知らず、なのに、福井でも何故か自分のいる場所ではない気がしてしまい。
でも、自分は、福井人でもなければ、沖縄人でもない、じゃあ何者なの?
という具合に、苦しんでしまうのです。

自分がそうならないためにも、
そういう人達を作らないためにも、
おこがましい表現になりますが、そういう人たちを救うためにも、
そして、自分の子どもをそんな風に苦しめないためにも、

福井で、沖縄民謡を、エイサーを、きちんとした形で継承し、そして発展させ、残して、次の時代に受け継いでいく事は、非常に重要だし、いつか、誰かがやるべき事だったのだと、私は思っています。

それを一緒にやっていくのが、沖縄の血を引く者でなければいけないという事は、もちろんありません。
沖縄の音に惹かれる人は、それだけで、沖縄に縁があると言えると、私は思っています。

沖縄に縁のある者同士で、沖縄の文化を継承していけるなんて、とてもワクワクするし、ただ今楽しければいいというものでなく、後世に残していくものであると思えば、強い使命感を感じ、一日、また一日と、エイサーに対する気持ちが、強くなっていきます。

このブログでも、また、プライベートでも、「沖縄の文化を福井で広め、守り、伝え、残す」という事を、何度か話しているのですが、別に、そうではなくて、ただ「楽しいから」「好きだから」という理由でやる事が、悪いとは思いません。

もちろん、「楽しい」「好き」というのは、一番大切な事なのです。
でも、ただ自分が楽しければいいというのは、刹那的で、個人的には、非常に、もったいないと思います。
人によっては、その様な関わり方は、失礼に感じる人もいらっしゃる様です。

なので、もったいないし、失礼な事もしたくないので、どうせなら、同じ文化を愛する者同士、一緒に音を奏でる、一緒に舞うだけではなく、エイサーというものに込められた意味、沖縄の宗教感など、肌で感じながら稽古を重ねてき、この文化を心から愛し、広め、残していけば、大きな意味が見出せるのではないかと思います。



しかし、「伝統芸能を継承」とだけ言ってしまうと、どうしても、お堅く感じてしまいがちですが、そんな事ないですよ!

エイサー曲は、全て、プラスのパワーに満ちており、魂に響いたり、気持ちが高揚したりします。
そのプラスのパワーは、沖縄の音楽なんて知らない人にも、しっかりと伝わりますし、きっと、想像以上に、身近に感じていただける音楽だと思います。

でも、そのプラスのパワーをしっかりと出せるのも、真正面から、エイサーというものと向き合ってきた結果だと、私は思っています。



なんだか、うまくまとめられそうにないし、書いていたら延々と書いてしまいそうなので、ここら辺で終わっておきますが・・・

小難しい事を書き並べましたが。

要するに、「誰かが福井でもエイサーを、きとんとした形で継承していけなきゃいけない。じゃあ、私達が、やるっきゃない!」って事です。

私は、エイサーを愛していて、エイサーは、私の魂であり、エネルギー。
エイサーのない私なんて、もう、考えられません。

エイサーをこうやって福井で躍らせて頂ける事に感謝しながら、日々稽古を積みまた、未来へと繋いでいける様に、がんばっていきます。

沖縄の、ご先祖様方に、見て頂けるよう、沖縄の名に恥じぬ様に、エイサーを続けていこうと思います。







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