数人の仲間、せうじ、たつや、その辺り?と明日の準備をしていた。トラックに生産品を積み込んで明日行くだけだと決めていた。だが、夜中に突然、覆面の男たち、悪党のような男たちに連れて行かれ、反抗すると、承知しないってことで、お隣の旅館に押し込められた。そこは古い民家。階段や床、壁、などは漆塗りで、使い込んでいたせいか、あちこち禿げている.まるで、日本人形の家具セット。そこに私たちは押し込められた、

明日になったら、なにかさせられる、反抗したらやられるよ、と、しゅうじ、たつやがいっていた。

どこからか、小声で、どこそこの小学生の事件のことだよね、とヒソヒソと不気味に講釈をたれるものがあった。

そして、私は、どうにも頭に来て、反抗してやるよ、帰るからさ、と布団を剥ぎ取って帰ろうとした、そこに座長というか悪党のお頭のような中年のおじさんがいて、土方先生にはいてもらわなくちゃと、ほざく。どうやら、ここでは、私は一目置かれた土方さんという役どころのようだ。

困ったな、明日には車を出さなきゃならないのに。

関取のような大きな男が私の横に寝て、それで全く身動きがとれなくなった。

関取のような男は甘えた声を出し、どっか行ったゃうダメよーんと鼻歌で私に意思を伝える。

私は、明日になったら、何かやらされるんだと悟った。

玄関に出て外に出やうとすると、何なら神主のような出たちの中年が現れた。

悪党は口々に、いつかあった小学生の事件のこと、よろしくお願いしますと懇願していた。何やら物騒な。




やがて、悪党らしい男たちが何やら用が出来たのか、とんと姿が見えない。

私は、隣の部屋へ忍び込んだ。そこにいたのは、小学校の同級生、タルくん。

棚を見るとやたら古い本が並んでいた。

というより、ボロボロの新聞紙とか広告とか。隠してあったお財布を取ろうとしたら、黒い野良犬、洋犬のポインターの雑種であろう、其奴が、私の財布のあたりでワンワンと吠え散らかす。これでは噛まれてしまうと手を引っ込めたり、払ったりを繰り返す。

そうさると、

旅館の窓から、大きすぎるほどよお神輿の屋根が見えた。

外へ飛び降りると小学生たちが顔にお白いを塗られてお神輿を担いでいた。

半分泣き顔で、これやったら、許してくれるの?と嗚咽してた。中には不味い饅頭を食べさせられたようで、吐きそうな子も。可哀想に、喉を縄で貫かれた子もいる。

あ、そういことだったの。

私はお神輿の列に加わり、お神輿を担いだ。とはいえ、担ぐのではなく、ホッソイ竹のもので、力なんていらないんだけど、

私がくる前に山田ケイがいて、すでに渋い顔で担いでいた。


戦争を知らない子供達ぃさー、と全員で歌いながら、街を練り歩くらしい。


はて合点がいった。

悪さをした小学生達の禊なのだ。

私は、それの付き合いをさせられているのだ。


と、ここで目が覚めた。

既に、午前4時。

摩訶不思議なこの夢、まるで、芥川龍之介の世界、漫画なら、つげ義春先生のようではないか。

と思い、さっそく眠い目を擦って、記憶そのまんま、記録したというわけ。