近鉄電車で遭遇した怪奇現象 ~1.窓が勝手に…~
昔、よく近鉄電車を利用していた頃
車内でたびたび怪奇現象に遭遇しました。
窓が勝手に…
ある平日の午前中。
ガラガラに空いた車内で
私はボンヤリと、向かいの扉の上に
ベタベタと張られた消費者金融の広告を
眺めていました。
すると、視界の右端で何かが
ゆっくり動いているのです。
ん![]()
と思って右を向くと
向かいの座席には2~3人の乗客がいて
それぞれ居眠りしたり本を読んだり
しています。
乗客の背後には
上半分が開いた窓があるだけ。
動くようなものは何もありません。
気のせいかと思い、
また扉の上の広告を眺めていると
再度、視界の右端で何かが
すすすすっ…と動くのです。
やっぱり何か動いている![]()
と、再び右を見たのですが
先ほどと同じ光景。
おかしいな…
と思いながら扉の方へ向き直ると
みたび視界の右端で動くものが…。
これは何か見えない者に
からかわれているに違いない!
と思った私は
今度は頭を動かさず
目だけをそっと右方向へずらせました。
すると…
向かいの座席の後ろで
窓の上半分がゆっくりと
上がっていくのです。
当時の近鉄電車の窓は
下半分が固定、上半分を手動で開閉して
車内の温度を調整するしくみでした。
その上半分の窓が、誰も触らないのに
ひとりでに上へ上へとのぼっていき
とうとう一番上まで到達。
半分開いていた窓が完全に閉まりました![]()
電車の振動で動いたのかとも思いましたが
窓の動きがあまりにもなめらかで
ガタガタというより
すすっ…すすっ…と、
まるで窓自身に意思があるような
動きだったのです。
何故か誰も気づかない
この現象を私は3度目撃しましたが
3度目には慣れてしまって
「またか」と思い、完全無視![]()
すると、その後は一切見なくなりました。
不思議なのは、ほかの乗客が
誰一人その現象に気づかなかったことです。
当時はまだスマホが普及しておらず
車内では読書・居眠り・おしゃべりが
定番だったので…。
ぼんやり車内を眺めているのは
私ぐらいだったからかな、と
思います。
窓が動いたのは、単に
振動によるものだったのかも
しれません。
しかし近鉄電車では、その後も
ちょこちょこと不思議な現象を
見かけました。
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