なぜ僕は「悪魔」と呼ばれた少年を助けようとしたのか/今枝 仁 他 | I have a thing about ・・・・

なぜ僕は「悪魔」と呼ばれた少年を助けようとしたのか/今枝 仁 他

 ぼくは、法学部の生徒の頃から死刑制度には反対の立場だ。これは法的な思想と言うより、宗教的な考えだ。ただ、ぼくの宗派からいって明確な指針があるわけではない。ぼくの解釈ではと言うことだ。

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 二日で何とか読了した。いつかは読まなけれはと思ってはいたが、ずっと腰が引けていた。

 ぼくは、かの裁判についてずっと疑問に思っていたことがあった。

 当然、本村氏の孤軍奮闘とも見える戦いぶりには、心から共感したし、男として尊敬している。裁判の過程を報道で知り、彼の怒りに触れ、被告を殺すとまで宣言した姿には、魂が震える思いがした。なんとか修羅の世界から抜け出してもらえないのだろうかと願う反面、涙が溢れ彼を鬼畜の世界に陥れるのは今の制度の持つ限界だとも思い、自分が本村氏と同じ状況に直面した場合彼のように冷静でいられるのかと繰り返し自問した。刑法の原理を教室で説くのは簡単だ。でも、彼を目の前にしたとき、それをどのように説得するのか?不可能だと思った。
 その後の本村氏の目を見張る成長ぶりを見、彼の内面の葛藤は如何ばかりかと推測するにつけまた、涙が溢れた。最初の会見以上に涙した。それも彼の発言が重ねられるにつけよりいっそうの深い共感による涙だった。
 彼の成長は、沢山の周りの人たちの支援によって支えられていたことを『なぜ君は絶望と闘えたのか/門田 隆』で克明に知ることが出来た。

なぜ君は絶望と闘えたのか/門田 隆将

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 それに対し、ぼくの疑問は、差し戻し審の時に組まれたあの優秀そうな弁護団がなんとも稚拙な裁判を行ってしまったのかという点だ。弁護団の一員であり被告の後見人となり、弁護団から解任された今枝氏のこの本により、通り一遍の報道では知り得ない弁護団内部での様々な葛藤を知ることが出来、疑問の一部は解消できたかもしれない。でも、まだ納得できない感じがする。

なぜ僕は「悪魔」と呼ばれた少年を助けようとしたのか/今枝 仁

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 つぎはこの本を読んでみたいと思う。

光市事件 弁護団は何を立証したのか/光市事件弁護団

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裁判官が見た光市母子殺害事件―天網恢恢 疎にして逃さず/井上 薫

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