BS-TBS 開高健スペシャル 漂えど沈まず
BS-TBS 開高健スペシャル 漂えど沈まず

いい番組だと思った。開高健の生涯を簡潔に振り返っている。
ぼくたちにとっては親父の世代だ。
開高健については、書きたいことがたくさんある。
でも、書こうと思ってもなんとなく気分が重くなって書けない。
開高健は、戦争に遅れてしまった。
そして、なにものかに駆り立てたれて、ベトナム地を踏む。
そして、決定的な何かを得た。
そして、誰にも書き得なかったものを書いた。
それでも、何かが欠落していたのだろう。
そして、書けなくなった。
そして、釣りに耽っているふりをした。
沈黙することをスタイリストたる開高健が許さなかったのだろう。
こんなことは、ぼくらの世代以上の男には説明するまでもないことだ。
ぼくは、若い人たちに、彼らの世代の文学をもっともっと読んで欲しいと痛切に願うのだが、
時代背景を理解することが障害になるだろうと思う。
ぼくたちは、あまりにも遠くまで来てしまった。
「渚から来るもの」「輝ける闇」「夏の闇」「ベトナム戦記」「サイゴンの十字架」
これらの作品をどのように語ればいいのか判らない。
彼の視線は、ありのままを見聞きしたリアリストとなったそれと、
地を這う人々の塗炭の苦しみ、諦念に対する共感もっていた。
かれは、帰国後、ベ平連などにも参加するが、忽ちに袂を分かっている。
まだまだ、左翼的な言説も満ちあふれていたぼくの学生時代ではあったけど、
かれに教えられたものははかりしれない。
彼の残した名品「玉、砕ける」は、ペンクラブのサイトで公開されている。
まぁ、これだけ読んでもなんだかよく分からないだろうけどね。
彼の釣りについては前に少しだけ書いた。
「小説家は、食べ物と、女のことが書けたら一人前だ」 『河は眠らない』 開高健
2010-04-26 モンゴル大紀行 (朝日文庫) 開高 健 高橋 曻

いい番組だと思った。開高健の生涯を簡潔に振り返っている。
ぼくたちにとっては親父の世代だ。
開高健については、書きたいことがたくさんある。
でも、書こうと思ってもなんとなく気分が重くなって書けない。
開高健は、戦争に遅れてしまった。
そして、なにものかに駆り立てたれて、ベトナム地を踏む。
そして、決定的な何かを得た。
そして、誰にも書き得なかったものを書いた。
それでも、何かが欠落していたのだろう。
そして、書けなくなった。
そして、釣りに耽っているふりをした。
沈黙することをスタイリストたる開高健が許さなかったのだろう。
こんなことは、ぼくらの世代以上の男には説明するまでもないことだ。
ぼくは、若い人たちに、彼らの世代の文学をもっともっと読んで欲しいと痛切に願うのだが、
時代背景を理解することが障害になるだろうと思う。
ぼくたちは、あまりにも遠くまで来てしまった。
「渚から来るもの」「輝ける闇」「夏の闇」「ベトナム戦記」「サイゴンの十字架」
これらの作品をどのように語ればいいのか判らない。
彼の視線は、ありのままを見聞きしたリアリストとなったそれと、
地を這う人々の塗炭の苦しみ、諦念に対する共感もっていた。
かれは、帰国後、ベ平連などにも参加するが、忽ちに袂を分かっている。
まだまだ、左翼的な言説も満ちあふれていたぼくの学生時代ではあったけど、
かれに教えられたものははかりしれない。
彼の残した名品「玉、砕ける」は、ペンクラブのサイトで公開されている。
まぁ、これだけ読んでもなんだかよく分からないだろうけどね。
彼の釣りについては前に少しだけ書いた。
「小説家は、食べ物と、女のことが書けたら一人前だ」 『河は眠らない』 開高健
2010-04-26 モンゴル大紀行 (朝日文庫) 開高 健 高橋 曻