戦後アメリカ外交 現実に影響力を行使した人たちを学ぶ
こないだ尻切れトンボになっているのでちょっとまとめてみた。最初は戦後の国際政治の表舞台に立った有力者・有力な学者で、大きい影響力を持った人を紹介しておきたいと思います。では、順を追って紹介していきましょう。。
戦後の国際関係を捉える考え方で一番影響力を持ったのがジョージ・ケナンの考え方なんだ。

彼がソ連の大使館につとめている頃に打った電報がすごい反響を呼んだんだ。
The Charge in the Soviet Union (Kennan) to the Secretary of State 長文電報
その後、論文にまとめたのも同様だった。
X論文
George Kennan, "The Sources of Soviet Conduct" (1947)
これは、戦後は共産圏の影響が大きくなるのが懸念される中、ソビエトの膨張指向を、どうやって封じ込めていこうかという封じ込め戦略だ。封じ込めと一般的に訳されているけれど、英文はContainmentなんだけど、
Oxford ではこう。
containment
noun
[mass noun]
the action of keeping something harmful under control or within limits:
the containment of the AIDS epidemic
the action or policy of preventing the expansion of a hostile country or influence:
a policy of containment and negotiation was the appropriate course of action
Longman によるとこうだ。
containment noun
con‧tain‧ment [uncountable] formal
the act of keeping something under control, stopping it becoming more powerful etc:
containment of public expenditure
political containment of member states
封じ込めというと、かなり強引に押し込んでおくという感じがするけれど、もうちょっと、柔らかくて、囲い込んでおく程度の感覚だそうだ。
トルーマン・ドクトリン
The Truman Doctrine, 1947
これがトルーマン以降のアメリカの基本戦略になりました。悪の帝国ソビエトに対抗するために立ち上がらなければならないとね。そして自ら片方の主役正義の味方に自ら進んで立候補してゆくことになるんだね。
ケナンは実際の欧州の経済復興計画マーシャルプランの作成に携わることになります。
Marshall Plan
ただ、最初の電報のインパクトが強すぎて、自分の思いとかけ離れて言っちゃうことをだいぶ反省することになるんだ。彼の意図は軍事的に封じ込めると言うことではなく政治・経済的に囲い込むというところにあったからなんだ。でも、彼は、マーシャルプランと日本の経済復興の成果にはかなり自負を持っていたらしい。マッカーサーも占領初期の頃は、I shall return. のリベンジの気持ちかなり強かって強圧的な占領行政をやってたんだけど、それを見聞したケナンたちが本国に連絡をして何とかさせよって言って、圧力をかけさせたようだ。ある意味、マッカーサーにとっても、日本人にとっても恩人かもしれないね。
アメリカ外交50年 (岩波現代文庫)/ジョージ・F. ケナン

¥1,155
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歴史としての冷戦―超大国時代の史的構造/ルイス・J・ハレー

¥3,262
Amazon.co.jp
封じ込め戦略のなかで、一国でも共産化すればドミノ倒しのように次々と近隣諸国も共産化するだろうというドミノ理論など説かれている。その理論には、それまでのヨーロッパ中心の国際関係から、米対ソ、自由主義対共産が今後の国際関係の中心にになると言うことなんだね。
そのあたりが、朝鮮戦争やキューバ危機、ベトナム戦争の動機になった。
以後、そのことが、正しかろうが、間違っていようが、そいつに縛られることになっちゃうんだね。
まぁ、結果的には、おおむね正しかった。
13日間―キューバ危機回顧録 (中公文庫BIBLIO20世紀)/ロバート ケネディ

¥740
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13デイズ ~コレクターズ・エディション~ [DVD]/ケヴィン・コスナー,ブルース・グリーンウッド,スティーブン・カルプ

¥5,565
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決定の本質―キューバ・ミサイル危機の分析/グレアム T アリソン

¥3,885
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核時計零時1分前―キューバ危機13日間のカウントダウン/マイケル ドブズ

¥3,255
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キューバ危機、ベトナム戦争の頃最初に影響力を持ったのは、ロバート・マクナマラで、その始末をしたのがヘンリー・キッシンジャーと言うことになる。

マクナマラは、現役軍人時代に日本空爆に統計的手法など持ち込み絶大な効果をもたらしたんだ。その後ビジネス界に転じて、自動車のフォードの立て直しに尽力し、フォード家以外からの初めての社長となった。社長主任と同時に発足早々のケネディ政権からの国防長官のオファーがあり政権入りすることになる。このあたりは、最近NHKのドキュメントで放送されていたとおりなんだ。その後、ベトナム戦争の拡大化、泥沼化を主導することになるが次第に懐疑的となり政権を去ることになる。
ベスト&ブライテスト〈上〉栄光と興奮に憑かれて (朝日文庫)/デイヴィッド ハルバースタム
¥945 Amazon.co.jp
ドキュメンタリー・ノベル史、ベトナム戦争史について筆頭にあげられる定番書だ。
マクナマラ回顧録 ベトナムの悲劇と教訓/ロバート・マクナマラ

¥2,625
Amazon.co.jp
決して褒められる内容ではない業績を振り返るわけだから、内容も混乱している。自分に正直であろうとする反面、論理的に正当化しようとする。非常に複雑な内容ではある。非常に混乱している。背景が分かっていないと理解不能だとは思うが、考えさせられることの非常に多い刺激的な著作ではあると思う。
果てしなき論争 ベトナム戦争の悲劇を繰り返さないために/ロバート・マクナマラ

¥3,990
Amazon.co.jp
この書は、異例の書で、米越の戦争当事者が当時の決定について振り返り議論するという内容だ。背景が分かっていないと手も足も出ないが、平行線であったり、混乱したり議論の噛み合わない点が多いが、同じテーブルに着き率直に話し合ったと言う点では、画期的なプロジェクトになっていると思う。
フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白 [DVD]/ドキュメンタリー映画
¥3,990 Amazon.co.jp
実際の言葉で聞くと、彼の言葉の信憑性というものについていろいろ考えさせられる。ほんとうに、いろいろ反省してんだか、してないんだか?分かって言ってんのか?分からないまま言ってんのか?・・・要するに賢いんだか、バカなんだかよくわかんない人だ。
まぁ、気持ちが顔色に出るので、犯罪者や博徒にはなれない人かもしれない。
とにかく、賢い人ではあるけれど、他人にとっては迷惑千万な変な奴だ。
あとを次いだのがニクソン政権下でのヘンリ-・キッシンジャーということになるんだ。

キッシンジャーの戦略は、正面から対峙するというものではなかったんだ。敵の敵は友達作戦とでもいう作戦だ。。ということで、当時、ソビエトと対立関係にあった中国にみ目をつけ、秘密外交で電撃的に国交回復をするという離れ業をやってのけた。日本も慌てちゃって大騒ぎになった。
かれの根っこにあるのは、小国が乱立した現代ヨーロッパ史から学び取ったリアリズムにあったんだ。バランス・オブ・パワーだ。ニクソンやキッシンジャーはリベラルのように正義を振りかざしたりはしない。冷酷な国益重視のリアリスト路線だ。
ニクソン政権でデタントという戦略がたてられその後、レーガン時代の前まで継続されるんだけど、これは、平和指向と言うことではなくって、米ソともに、もう、メッチャ疲れたぁ・・・ヽ(;´Д`)ノってことで、両方とも一服してたんだね。
そんな、彼らの前で勘違いして平和を論じたりしようものなら、大間抜け扱いでしょう。そんな彼がベトナム戦争終結の功績によりノーベル平和賞を受賞したのは歴史の皮肉と言わざるを得ないよね。
彼ではないけれど、ニクソンは、ジェファーソンが聞いたら、墓場から生き返ってきて拳銃ぶっ放しそうな変動相場制移行とドルの金兌換停止なんかもやってのけた。火事場の馬鹿力だ。ここには、前にちょったかいたボルカーやレーガンのことに再登場するジョージ・シュルツなどが力をふるった。
キッシンジャーは、学者なのでその著作は膨大な数だ。
彼の学者としての功績は以下のものに代表されるとおもう。
キッシンジャー回復された世界平和/ヘンリー・A・キッシンジャー

¥3,990
Amazon.co.jp これは、彼の博士論文が元になっているのだけど、驚くべきレベルなんだ。これをもって主著とするのがいいのじゃないかしら。
外交〈上〉/ヘンリー・A. キッシンジャー

¥2,957
Amazon.co.jp これは、広範な外交史の教科書だ。
行政官としてのドキュメントものは、
以下2冊が一次資料に近いもの。
キッシンジャー「最高機密」会話録/著者不明

¥4,725
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周恩来・キッシンジャー機密会談録/著者不明

¥5,775
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以下が、自伝的なもの。
キッシンジャー秘録〈第1巻〉ワシントンの苦悩 (1979年)/斎藤 弥三郎

¥1,890
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キッシンジャー激動の時代〈1〉ブレジネフと毛沢東 (1982年)/読売新聞社

¥2,520
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彼に批判的なはなしはこれだ。
アメリカの陰謀とヘンリー・キッシンジャー/クリストファー・ヒッチンス

¥1,785
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フォードはすっとばすと申し訳ないけれど、カーター政権で力を持ったのがズビグネフ・ブレジンスキーなんだ。

彼は民主党支持でありながらも、非常に共産圏に対して強硬な人だ。かれは、実際のアメリカの国策というよりは、水面下で東欧の共産国の崩壊を決定的に後押しをしたと言われているとっても力のあった人なんだ。
ブレジンスキーの世界はこう動く―21世紀の地政戦略ゲーム/ズビグニュー ブレジンスキー

¥2,310
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アウト・オブ・コントロール―世界は混乱へ向かう!/ズビグニュー ブレジンスキー

¥1,835
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大いなる失敗―20世紀における共産主義の誕生と終焉/ズビグネフ ブレジンスキー

¥1,937
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ブレジンスキーの元で仕事した人が、サミュエル・ハチントンで彼の代表作は、これになる。

文明の衝突/サミュエル・ハンチントン

¥2,940
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レーガン政権時代は、ぼくの学生の頃なんだ、彼に関しては一杯ありすぎて、ここに一緒に書くことは出来ない。主義主張は違うけれど、嫌いかと聞かれれば嫌いではないと答えるでしょう・・・多分。
彼の外交・内政に関しては、思い切ったものが多く今振り返ってみても破格の存在だったと思い知らされる。とにかく、レーガン政権のスタッフは百戦錬磨の良いスタッフがそろっていた。これは、レーガンの経営者としての能力の賜物だと思う。
こういうこと言うから、ぼくはみんなから反感かったりばっかしてたんだよね。でも仕方がない。
親父フォードの頃の外交については、ジェームス・ベイカー

のこの本が良い。かれは、レーガン時代の内政においても、親父フォードの外交においても大活躍した人だ。
シャトル外交 激動の四年〈上〉 (新潮文庫)/ジェームズ・A.,3 ベーカー

¥820
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ブレジンスキーのあとを受けたのがハーバードのショセフ・ナイだ。かれは、世紀末から直近までの東アジアの政策には大きな影響力を持つことになった。

日米防衛協力のための指針
アーミテージ・リポート
第二次アーミテージ・レポート
彼のというより、現在のリベラルの国際関係論の代表的な教科書はこれだ。
国際紛争 -- 理論と歴史 原書第8版/ジョセフ S.ナイ ジュニア

¥2,940
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一般的な啓蒙書としては以下のものがある。
アメリカへの警告―21世紀国際政治のパワー・ゲーム/ジョセフ・S. ナイ

¥2,625
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ソフト・パワー 21世紀国際政治を制する見えざる力/ジョセフ・S・ナイ

¥2,100
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かれは、オバマのもとで、駐日大使の話も出ていたが、キャンセルになった。ブレジンスキーの横槍が入ったのかもしれない。まぁ、期待した人も多かったみたいだけど、ぼくはイマイチだった。でも、アーミテージと一緒にいろいろ世話を焼いてくれる人だ。
日米同盟vs.中国・北朝鮮 (文春新書)/リチャード・L・アーミテージ

¥861
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アーミテージって、ウイリアム・ギブソンの不朽の名作『ニューロマンサー』に出てくる謎の黒幕『アーミテジ』に似ていて・・・スペルは一緒かどうか知らないんだけど・・・なんか如何にもという感じで・・・どう表現して良いのか・・・優しい人ではありそうなんだけどね。とにかく、ブレジンスキーと一緒で、映画に出てきて印象に残りそうな人だ。まぁ、彼の出番はいずれまたあると思う。
アーミテージなんかは、日本人より焦ってる感じがする。
そりゃそうだ。これだけの世間の大騒ぎに対して、日本は、それなりの理由や理屈はあっても、なかば見て見ぬふりをして何にもしてこなかったんだからね。いろいろとやかく言われても仕方ない面もあるだよ。
でも、本当に、ありがたいのかどうかはよくわかんない。
子ブッシュの頃は、レーガンの頃に生まれた左翼から転んだネオコンが力を持ったと言われるが、実はそう言っても良いのかどうか、リチャード・パールとポール・ウォルフォウィッツが大きく影響したと言う事だけは確かだ。彼らは、ジョージ・ケナンのPPSのあとを次ながらケナンと対立した強硬派のポール・ニッツェのもとで学んだ強硬派のユダヤ人だ。この二人の中東への思いが政策を左右する一因になった。でも基本は、パウエルとチェイニーの政争だ。
ぼくは、もし子ブッシュじゃなく、パウエルが初の黒人大統領になっていたらと口惜しく思う。アメリカ人もそうなんじゃないだろうか。
その無戦略なハチャメチャぶりを概観するには以下の本がいいだろうと思う。
ウルカヌスの群像―ブッシュ政権とイラク戦争/ジェームズ マン
¥2,940 Amazon.co.jp
この本は、長いけど面白い。マンの「米中奔流」「危険な幻想」と言うのも面白いよ。
もう少しフォーマルなものなら、ボブ・ウッドワードだろう。

そう、この人は、カール・バーンスタインと一緒になってニクソンを辞めさせた人だ。
大統領の陰謀 [DVD]/ダスティン・ホフマン,ロバート・レッドフォード,ジェイソン・ロバーズ

¥2,100
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彼の著作はアメリカの同時代史を語るためには全部必携なんだ。
ブッシュの戦争/ボブ ウッドワード

¥2,310
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攻撃計画(Plan of Attack)―ブッシュのイラク戦争/ボブ・ウッドワード

¥2,310
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上にあげた人たちの言説は、この時代を同時代史として生きてきた人間にとっては、全部当たり前のことなんだけど、どうも最近の若い子たちの間には、こういう歴史的な認識の推移について知識が欠落しているように思う。だから、ちょっと書いてみたわけだ。
沢山あるのでどうしても絞れということなら、ケナンの本とキッシンジャーの教科書を推薦しておきます。
アメリカ外交50年 (岩波現代文庫)/ジョージ・F. ケナン

¥1,155
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外交〈上〉/ヘンリー・A. キッシンジャー

¥2,957
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今や、彼らが影響を駆使する以前に堂々と入手できるし、先々のことを考える材料に苦労しない世の中にはなっているんだけど、日本の政治・行政は、・・・企業もそうなんだけど、どんどん退化する一方なんだね残念な事に。
流石に、1ページでまとめるには無理があったね。読み返すと抜けてることが多すぎ。( ̄_ ̄ i)
戦後の国際関係を捉える考え方で一番影響力を持ったのがジョージ・ケナンの考え方なんだ。
彼がソ連の大使館につとめている頃に打った電報がすごい反響を呼んだんだ。
The Charge in the Soviet Union (Kennan) to the Secretary of State 長文電報
その後、論文にまとめたのも同様だった。
X論文
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これは、戦後は共産圏の影響が大きくなるのが懸念される中、ソビエトの膨張指向を、どうやって封じ込めていこうかという封じ込め戦略だ。封じ込めと一般的に訳されているけれど、英文はContainmentなんだけど、
Oxford ではこう。
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noun
[mass noun]
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封じ込めというと、かなり強引に押し込んでおくという感じがするけれど、もうちょっと、柔らかくて、囲い込んでおく程度の感覚だそうだ。
トルーマン・ドクトリン
The Truman Doctrine, 1947
これがトルーマン以降のアメリカの基本戦略になりました。悪の帝国ソビエトに対抗するために立ち上がらなければならないとね。そして自ら片方の主役正義の味方に自ら進んで立候補してゆくことになるんだね。
ケナンは実際の欧州の経済復興計画マーシャルプランの作成に携わることになります。
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ただ、最初の電報のインパクトが強すぎて、自分の思いとかけ離れて言っちゃうことをだいぶ反省することになるんだ。彼の意図は軍事的に封じ込めると言うことではなく政治・経済的に囲い込むというところにあったからなんだ。でも、彼は、マーシャルプランと日本の経済復興の成果にはかなり自負を持っていたらしい。マッカーサーも占領初期の頃は、I shall return. のリベンジの気持ちかなり強かって強圧的な占領行政をやってたんだけど、それを見聞したケナンたちが本国に連絡をして何とかさせよって言って、圧力をかけさせたようだ。ある意味、マッカーサーにとっても、日本人にとっても恩人かもしれないね。
アメリカ外交50年 (岩波現代文庫)/ジョージ・F. ケナン

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封じ込め戦略のなかで、一国でも共産化すればドミノ倒しのように次々と近隣諸国も共産化するだろうというドミノ理論など説かれている。その理論には、それまでのヨーロッパ中心の国際関係から、米対ソ、自由主義対共産が今後の国際関係の中心にになると言うことなんだね。
そのあたりが、朝鮮戦争やキューバ危機、ベトナム戦争の動機になった。
以後、そのことが、正しかろうが、間違っていようが、そいつに縛られることになっちゃうんだね。
まぁ、結果的には、おおむね正しかった。
13日間―キューバ危機回顧録 (中公文庫BIBLIO20世紀)/ロバート ケネディ

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マクナマラは、現役軍人時代に日本空爆に統計的手法など持ち込み絶大な効果をもたらしたんだ。その後ビジネス界に転じて、自動車のフォードの立て直しに尽力し、フォード家以外からの初めての社長となった。社長主任と同時に発足早々のケネディ政権からの国防長官のオファーがあり政権入りすることになる。このあたりは、最近NHKのドキュメントで放送されていたとおりなんだ。その後、ベトナム戦争の拡大化、泥沼化を主導することになるが次第に懐疑的となり政権を去ることになる。
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まぁ、気持ちが顔色に出るので、犯罪者や博徒にはなれない人かもしれない。
とにかく、賢い人ではあるけれど、他人にとっては迷惑千万な変な奴だ。
あとを次いだのがニクソン政権下でのヘンリ-・キッシンジャーということになるんだ。
キッシンジャーの戦略は、正面から対峙するというものではなかったんだ。敵の敵は友達作戦とでもいう作戦だ。。ということで、当時、ソビエトと対立関係にあった中国にみ目をつけ、秘密外交で電撃的に国交回復をするという離れ業をやってのけた。日本も慌てちゃって大騒ぎになった。
かれの根っこにあるのは、小国が乱立した現代ヨーロッパ史から学び取ったリアリズムにあったんだ。バランス・オブ・パワーだ。ニクソンやキッシンジャーはリベラルのように正義を振りかざしたりはしない。冷酷な国益重視のリアリスト路線だ。
ニクソン政権でデタントという戦略がたてられその後、レーガン時代の前まで継続されるんだけど、これは、平和指向と言うことではなくって、米ソともに、もう、メッチャ疲れたぁ・・・ヽ(;´Д`)ノってことで、両方とも一服してたんだね。
そんな、彼らの前で勘違いして平和を論じたりしようものなら、大間抜け扱いでしょう。そんな彼がベトナム戦争終結の功績によりノーベル平和賞を受賞したのは歴史の皮肉と言わざるを得ないよね。
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彼の学者としての功績は以下のものに代表されるとおもう。
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彼は民主党支持でありながらも、非常に共産圏に対して強硬な人だ。かれは、実際のアメリカの国策というよりは、水面下で東欧の共産国の崩壊を決定的に後押しをしたと言われているとっても力のあった人なんだ。
ブレジンスキーの世界はこう動く―21世紀の地政戦略ゲーム/ズビグニュー ブレジンスキー

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レーガン政権時代は、ぼくの学生の頃なんだ、彼に関しては一杯ありすぎて、ここに一緒に書くことは出来ない。主義主張は違うけれど、嫌いかと聞かれれば嫌いではないと答えるでしょう・・・多分。
彼の外交・内政に関しては、思い切ったものが多く今振り返ってみても破格の存在だったと思い知らされる。とにかく、レーガン政権のスタッフは百戦錬磨の良いスタッフがそろっていた。これは、レーガンの経営者としての能力の賜物だと思う。
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アーミテージって、ウイリアム・ギブソンの不朽の名作『ニューロマンサー』に出てくる謎の黒幕『アーミテジ』に似ていて・・・スペルは一緒かどうか知らないんだけど・・・なんか如何にもという感じで・・・どう表現して良いのか・・・優しい人ではありそうなんだけどね。とにかく、ブレジンスキーと一緒で、映画に出てきて印象に残りそうな人だ。まぁ、彼の出番はいずれまたあると思う。
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そりゃそうだ。これだけの世間の大騒ぎに対して、日本は、それなりの理由や理屈はあっても、なかば見て見ぬふりをして何にもしてこなかったんだからね。いろいろとやかく言われても仕方ない面もあるだよ。
でも、本当に、ありがたいのかどうかはよくわかんない。
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ぼくは、もし子ブッシュじゃなく、パウエルが初の黒人大統領になっていたらと口惜しく思う。アメリカ人もそうなんじゃないだろうか。
その無戦略なハチャメチャぶりを概観するには以下の本がいいだろうと思う。
ウルカヌスの群像―ブッシュ政権とイラク戦争/ジェームズ マン
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もう少しフォーマルなものなら、ボブ・ウッドワードだろう。
そう、この人は、カール・バーンスタインと一緒になってニクソンを辞めさせた人だ。
大統領の陰謀 [DVD]/ダスティン・ホフマン,ロバート・レッドフォード,ジェイソン・ロバーズ

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ブッシュの戦争/ボブ ウッドワード

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攻撃計画(Plan of Attack)―ブッシュのイラク戦争/ボブ・ウッドワード

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上にあげた人たちの言説は、この時代を同時代史として生きてきた人間にとっては、全部当たり前のことなんだけど、どうも最近の若い子たちの間には、こういう歴史的な認識の推移について知識が欠落しているように思う。だから、ちょっと書いてみたわけだ。
沢山あるのでどうしても絞れということなら、ケナンの本とキッシンジャーの教科書を推薦しておきます。
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流石に、1ページでまとめるには無理があったね。読み返すと抜けてることが多すぎ。( ̄_ ̄ i)