ジェノサイド/高野 和明 | I have a thing about ・・・・

ジェノサイド/高野 和明

 いつもの模型雑誌を買いに行った。

Armour Modelling (アーマーモデリング) 2011年 10月号 [雑誌]/著者不明
 ¥1,380 Amazon.co.jp

 内容は、全然おもしろくない。もう、この雑誌も力は無くなってきたので、長くはないんじゃないかともおもうけど、

MODEL Art (モデル アート) 2011年 10月号 [雑誌]/著者不明
¥1,150 Amazon.co.jp

 なんかは、しっかり生き残ってるので、たぶん、大丈夫でしょう。あと、20年くらいは。

 でも、この業界は、よほどのことが無い限りぼくたちの世代で終わってしまう宿命だ。


 あとかったのはこれ。

ジェノサイド/高野 和明
¥1,890 Amazon.co.jp

 こないだも書いたとおり、この分野の本も最近ほとんど読まなくなってたんだけど、なんとなく、臭いがしたので読んでみた。

 翌日眠かったけど、一晩で読めた。

 それから、Amazon に 行って沢山のレビューを眺めてみた。・・・人それぞれだ。

 ぼくは、良い本だと思った。

 ひとつは、SFの持つべきスケールを満たしている。主題は人類の運命だ。

 内容は、薬学、化学、医学、生物学、政治、軍事、ネットなど多岐にわたるが、必要最低限の説得力を持たせながら、ストーリー展開を滞らせない。エンディングも過不足無く。ビシッと決まっている。

 この筆力はたいしたものだ。技術的な部分は、何度も、なんども、朱を入れたんじゃないかと思う。

 Amazon のレビューでは、彼の歴史観や価値観に、疑問を持つような人もいるようだけど、ぼくは著者と同じ空気を吸ってきたなぁ・・・と感じる。

 同志を発見したって喜びかもしれない。

 ぼくたちの昭和30年代生まれの世代は、今と比べると全然、貧しかったといってもいいような生活だったけど、明るい将来に向かってなに不自由なく育った世代だ。

 その分、今苦労している。差し引き「ゼロ」かもしれない。今の子はかわいそうだ。マイナスから出発するんだからね。

 ぼくたちの時代は、左翼の影響力も弱くなり、色んなことが視界良好になり出した時代なんだ。

 でも、左翼系の考え方もごく当たり前の常識として身につけることが出来た。民主教育・平和教育も徹底していた。

 でも、色んなところで、綻びが出ているのも見えてきていたそんな時代だ。

 今と比べると情報なんて微々たるもので、見聞の幅は今の子供たちの足下にも及ばないと思う。

 でも、今より、もっと、時間がゆっくり流れていたので、必然的に、じっくり見聞し考えることができたんだ。

 ぼくが、若い子たちに持つ不満はこの点だ。

 賢い子が多いんだけど、もうちょっと、落ち着いて考えるクセをつけた方が良いと感じることが多い。

 そんなぼくたちの世代は、左右に足を置いているという感じなんだ。どちらか片方に両足を置いているという時代の人たちとは、価値観も全然違うんだと思う。

 片っ方に、軸足を置いている人から見ると大甘の間抜けに見えるんだと思う。

 話がそれたけど、この本の主題は、人類の運命なんだけど、これを左右するのは「人類の進化」なんだ。

 所謂「ニュータイプ」の出現。

 こんなものが生まれら、旧人類は、どんなことが起こると想定して、どんな反応をするのかってお話だ。

 じつは、ぼくも高校生の頃は、文学少年系だったので、大学も文学部も通ってたんだけど、いろいろ悩んだ末、政治を選んだ。・・・そっちの方が面白そうだったからだ。

 でも、ぼくも2代目の役目が終わったときのために、いくつか20~40年近く暖めているプロットがある。最近は、もう想像力も枯れたのかお話なんか思いつかなくなった。

 この本のストーリーは、そのうちのひとつとほとんど同じストーリーなのでびっくりした。

 ぼくの場合は、「ニュータイプ」の出現じゃ無くって、「異種」に追い抜かれると言う話だ。

 このお話よりは、もっと荒唐無稽なスペースオペラ風のお話なんだけど、「猿の惑星」との差別化と細部の説得力にづーっと悩み続けていたんだよ・・・何十年と行っても良い年月を。

 彼の本が出たので、もうそのプロットは放棄して良いと思った。

 ほんと、感動するとか涙を流すとか言うお話では無いけれど、楽しいという点では一級品だと思った。

 じつは、もう一つ、捨てたプロットがある。

 こいつのせいだ。

 永遠の0 (講談社文庫)/百田 尚樹

¥920
Amazon.co.jp

 これは、若い人も是非読んで欲しい。この本は、楽しいという本ではない。

 しかし、読者の心を鍛えてくれる。

 百田氏も同じ空気の中を生きてきた人だ。

 感じたことはあっちに書いた。
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