虹色のトロツキー - 安彦 良和 | I have a thing about ・・・・

虹色のトロツキー - 安彦 良和

 安彦良和といえば、みなさんなにを思い浮かべるだろうか?

これか?


こういうイラストか?


やっぱこれでしょうねぇ?・・・・


 ぼくの場合はこれだ。
$I have a thing about ・・・・

 今は、中公文庫のものが手に入るみたいだけど、ぼくのものは「希望コミックス」版の初版ものだ。

 トロツキーとは誰ぞ?と言うと、

旧ソ連のスターリンって、すっごい独裁者と争って、追い出されて暗殺されたんだけど、

後々も、影響力を持ち続けて一派をなした人なんだ。

Leon trotsky

 ぼくらの時代は、ギリギリ、トロツキートロツキスト、トロツキズム・・・どの語をとっても、

ワクワクすると言うか・・・代々木の連中から、そう呼ばれることが、一種ステイタスだった時代なんだ。

 当時の日共の権威と影響力は、かなり落ちたとは言え、まだまだ相当なものだった。

 でも、その反代々木の連中(中核派 革マル派)が分裂しながら、ケンカを始めてね。

 最後は、凄惨な殺し合いの応酬になってしまったんだ。この殺し合いのことを内ゲバというんだ。

 それはそれは血だら真っ赤(天草方面ではこういう形容があるらしい)の凄まじいまでの闘争だった。




 彼らに、とどめを刺したのは、赤軍派の無差別テロや身内同士でのおぞましいリンチ殺人事件で、

これで新左翼運動が世の中の信任を完全に失ってしまったんだ。

 そのころは、テロというのは新左翼過激派の専売特許だったんだ。

 こういうゲバルトの時代に『ゲバゲバ90分』と言う破格のお笑い番組があったんだけど、

これは、またの機会に書くかもしれない。

虹色のトロツキー (1) (中公文庫―コミック版)/安彦 良和
¥660 Amazon.co.jp

 また、血なまぐさい内容になってきたので、書いてて嫌になってきた。

 なんか、調子悪いなぁ・・・・( ̄_ ̄ i)

 また書くかもしれないけれど、本の鬼の批評があるので、内容はそちらを見てください。


第四百三十夜【0430】2001年11月29日 安彦良和『虹色のトロツキー』全8巻


 彼の批評に異論はあんまりないです。

 とにかく、直ぐ出してこれるところに置いているくらい、ぼくにとっては大事な本なんです。

 安彦氏の絵は、なにを書いてもめっちゃ扇情的で、こんな絵描きはそうはいません。

 彼は、学生運動により放校処分を受けた新左翼系の人だからね。種々思い入れがあるのでしょう。