もうじき新学期・・・あるいは、辛い・・ | I have a thing about ・・・・

もうじき新学期・・・あるいは、辛い・・

 その昔、大学生の頃、受験指導をしていました。

 ぼくは、中学、高校と虫取りや模型やギターで遊んでばっかいたので、勉強をする期間がなくて、

みんなに追いつくために、ぼくなりの戦術を立てて勉強したんだ。そいつを指導にも使った。

 ぼくの指導法は、『覚えるものはさっさと覚える。あとは楽しむ。』でした。

 最初の3ヶ月ほどで徹底して覚えさせます。有無をいわせない。

 苦しいのはこの3ヶ月ですね。この3ヶ月は超スパルタです。

 何でもそうだと思いますが、大工の見習いが、「そこのトンカチ取ってくれ!」と言われて、

(@_@)? だと、見習いにもなりませんからね。

 覚えたら、あとは自由時間。結構、勝手にやってもらいます。

英語

 英語の場合など、単語集・構文集の暗記も3ヶ月です。

 本は、あれこれ手を出しても、殆ど重複しているので、一冊に集中した方が安上がりだし良い。

 文法も後回し。とにかく単語・構文。

 そのあと、3ヶ月ほど文法は、徹底して文型のお勉強。

 ちょっと難しいかなと思ったけど、これをやった。
伊藤先生の本は、当時は画期的なものだった。先生の本はどれも名著だ!

 あとは、解らない単語をマーカーで塗りつぶしながら、とにかく量を読む。

 量を読むためには、興味のある本を丸善で探す。

 だいたい半分理解できればO.K.と言う気分で読んでると、そのうちカンが身についてきます。

 訳も文章にしない。流し読みながら理解していく感じ。日本語の語順に並べ替えたりしない。

 そのまま、だらだら、内容だけ理解する感じ。・・・解ればいいじゃんって感じだった。

 だいいち、細かいこと聞かれたって、ぼくも解んないもの・・・。・°・(ノД`)・°・

 流石に、ピーナッツブックを持ち込まれたときには、往生した。谷川俊太郎の訳が必要だった。

 発音問題なんかは、ぼく自身読むことしか役に立たないと思ってたのと、

合否に大きく影響しないので、全然、やらなかった。

教え子のほうが遙かに知ってた。「いい加減なせんせ」ってよくいわれた。返す言葉はない。(ノω・、)

日本史

 日本史も最初は年表の暗記。

 ぼくは、小学生の頃、学校の図書館にあった大東亜戦争の戦史の年表を丸暗記してた。

 その影響です。多分。

 小学校の卒業文集には、将来、ハワイを占領して、ハワイの人と一緒に工業区と居住区に分けて、

アメリカとも日本とも関係を持たない自給自足社会を作るなんて書いてました・・・・。(;^_^A

 日米どちらにも愛憎相半ばする感情を子どもながらに既に持ってましたね・・・不思議なことに。

 それは、今でも全然変わってない。

 1回1時間で年表をひたすら何回も何回も通読する。

 コツは1500年、1600年、1700年と百年単位の前後の重大事件を覚えて、

次に50年単位に細分化する。あと前後関係で覚える。

 最初に覚えるのは、こんな感じ。これで聖徳太子くらいから現代まで一気に覚える。

794 都が平安京に移される。京都府京都市。桓武天皇により定められた
894 遣唐使が廃止される。菅原道真の建議により停止
1016 藤原道長が摂政となる
1086 白川上皇が院政を始める
1192 源頼朝が鎌倉に幕府を作る源頼朝が征夷大将軍に任官される
1333 鎌倉幕府が滅びる。
1338 足利尊氏が征夷大将軍になり室町幕府を開く。
1392 足利義満が南北朝を合一する
1573 室町幕府が滅びる。足利義昭は織田信長によって京都を追放される。
1600 関が原の戦いが起こる
日本史.net


 たいていの子は、3ヶ月もやればかなり細かいことまで覚えます。

 次に月1回のペースで教科書を通読させる。これを3回くらいこなす。

 あとは、司馬遼太郎でも大佛次郎でも好きなもの読ませとけば、勝手に身につけていきます。

 生意気にも、1年経てば、坂本龍馬や西郷南州について、意見を持つようになります。

 歴史を学ぶ醍醐味はこれです。人の人生を学ぶことによって、自分の人生が何倍も豊かになります。


国語

 上のふたつが身についてくれば、不思議なことに、国語の力もついてきます。

 英文であれ、歴史書であれ、こなした文章の量が、読解力を育てるんだと思います。

 国語で教えたことは、特にない。

 論理的な問題は、みんな出来るので、綺麗な文章を読みたいねってことで、

ぼくの趣味で、漱石、鴎外、藤村、宮沢賢治、草野心平、中野重治、井伏鱒二、安部公房、大岡昇平、

井上靖、宮本輝、丸山 健二、ヘミングウェイなどを読んだ覚えがあるだけ。

味わって読もな・・・って、ただ読んだだけ。

あとは、綺麗だね。美しいねって、感想を話し合うだけ。

宮本輝の「夜桜」や「螢川」のラストの蛍が乱舞するシーンを読んでて、泣き出した子がいたのを覚えてる。

沢山綺麗な文章を読むと、だんだん、どんなものを美しいというのかわかってくると思うんだよね。

音楽なんかと一緒だ。


 ぼくは、上記、三科目の担当だったので、半年くらいで終わってしまって、

あとは、みんなの興味を持ったことについての雑談でした。

 この程度でも、1年で難関校の問題も合格点を取るくらいには、こなせるようになりました。

 ほんとに楽しくできたので、画期的だと思ってたんですがね・・・。


 でもね。2割くらいのまじめにコツコツという感じの子は、なかなかついて来れませんでした。

 それが教職を断念した1番の理由です。


 2番目は、役に立たないことを教えるのが辛かった。

 日本史より人間を一緒に勉強したい。英語より、英語で書かれてることを一緒に勉強したい。

 みんなが幸せになれるための勉強をいっしょにしたい。

 けど出来そうもない。・・・そんなの嫌だって感じかな。



 英単語の暗記に関しては、パソコンソフトなどでも良いものがあるので、

もっと、短期間で楽しく身につけられると思います。

 英文もネットにゴロゴロしてる時代だからね・・・。

 ネイティブとチャットさえ出来ちゃう。・・・ほんとに良い環境だ。

 今、勉強してる人は、幸せだと思わなきゃいけない。

 最初が肝心だ!戦略たてろよ!あとは頑張るだけだ。みんな頑張れよ。