**唐獅子牡丹41**
荼毘に付されたクニアキの骨箱を抱いた多恵姉ちゃんの向かいで、
闇が流れる車窓を眺めながら、木村さんの話を思い出していた。
―――私はね、クニさんが大好きだった。この気持ちはクニさん分かっ
てた筈だけど、私には指一本触れず、いつも、「苦労をかけた」と娘さ
んや亡くなった奥さんの話をポツ・ポツとしていたのよ
あのホテルは、従業員が全国のいろいろなところから集まって来て
いて、訳ありの人もけっこう多くてね、いざこざも少なくなかった。そん
な時頼りになるのがクニさんで・・・・・
独特のユーモアと不思議な雰囲気で、もめ事を収めてしまうから、み
んなから頼られていたの・・
ホントに私、大好きだった。そばにいるだけでホッと寛げた。いつも
ひまさえあれば、クニさんの姿を探してた気がする。あんな出来た人、
現実の人じゃないんじゃないかって思う事もあった。自分のことは二の
次三の次で、他人のために尽くした人だった。いい人だった。大好き
だった。でも・・
手の届かない人だったね。
「ワシは、里美に育てられた気がする。」ってクニさん言ったことがあ
る。―― 「里美のとこに帰らにゃあ」・・・・って
いつも、牡丹の根元を探している唐獅子のような人だった。―――
クニアキの知られざる一面を聞かされ、私は複雑な思いでいた。
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ちょっと気分転換
はじまりに 朝日にむかって
闊歩する
日常が ココチよく
過ぎて行く
語らいを楽しみ
愛しい人をダウンロード
おしまいに 夕陽のなかへ
迷い込む
日常が チカラつき
幕を閉じ
喧騒へ いざなう
愛しい人を アップロード
by akken
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