閉館した映画館の話の5回目です。
日比谷映画街の旧東宝本社ビルにあった
『千代田劇場』と『みゆき座』の思い出です。
映画館物語 vol.5
『千代田劇場』
『みゆき座』
千代田劇場は、旧東宝本社の1Fにあり
東宝系邦画封切りのチェーンマスター館でした。
渋谷宝塚、上野東宝の3館と共に東宝の直営館として自社制作配給の日本映画のみを上映してました。
初めて観た映画は市川崑監督+石坂浩二の金田一耕助シリーズの3作目『獄門島』でした。

綿密に練り上げられた脚本、豪華な演技陣による巧みなセリフ回し、日本の自然と風景を濃い陰影で表現した映像と、独特なカットバックによる映像マジックは深く心に残り、昭和から平成の邦画低迷期にもしっかり日本映画を観続けられたのも、この時に市川崑監督の金田一耕助シリーズに出会えたからに他ありません。
その後、
『女王蜂』『病院坂の首縊りの家』も千代田劇場で観ました。
そして何より思い出深いのは、東宝創立50周年の記念イベント「東宝・半世紀傑作フェア」が千代田劇場で行われ、人生初のオールナイトを体験したことです。
その時のパンフレットが残ってました。
「黒澤NIGHT」というオールナイト上映で
①『姿三四郎』
②『天国と地獄』
③ 予告篇大会
④『用心棒』
という珠玉の上映ラインナップでした。

『天国と地獄』は映画のダイナミズムに圧倒される傑作サスペンスで、走る特急こだまで展開される身代金受け渡しのシークエンスは凄すぎて鳥肌ものでした。
白黒作品ですが、あるワンシーンだけカラーになる特殊効果は、後にスピルバーグが『シンドラーのリスト』で同じ手法を用いて黒澤明にオマージュを捧げています。
『踊る大捜査線』の映画1作目にも影響を受けたシーンがあります。

『用心棒』は、世界的にも傑出したアクション映画と言われていて、クリント・イーストウッドの『荒野の用心棒』やブルース・ウィリスの『ラストマン・スタンディング』など海外でリメイクされ、ケビン・コスナーの大ヒット作『ボディガード』も『用心棒』にオマージュを捧げた作品です。
そして1984年10月に初代日比谷映画劇場閉館とともに千代田劇場は『日比谷映画』と改名され洋画系ロードショー劇場となりました。因みに東宝邦画系のチェーンマスター館は、入れ替わりに有楽町マリオンにオープンした日劇東宝(現TOHOシネマズ日劇2)に移りました。
千代田劇場時代に観た作品
1. 獄門島
2. 天国と地獄(リバイバル)
3. 女王蜂
4. 病院坂の首縊りの家
5. 幻の湖
東宝・半世紀傑作フェアで
6. 姿三四郎
7. 天国と地獄
8. 用心棒
2代目日比谷映画になってから観た作品
9. 火まつり
10.ポリス・ストーリー 香港国際警察
11.スペースキャンフ
12.ナビゲイター
13.プロジェクトA2 史上最大の標的
14.マルサの女 2
15.サイクロン Z
16.九龍の眼
17.アパッチ
18.ツイン・ドラゴン
19.紅の豚
20.クール ・ランニング
21.ガメラ 大怪獣空中決戦
22.カットスロート・アイランド
23.ガメラ2 レギオン襲来
24.イノセンス
以上24本観てました。
ジャッキー・チェンの映画が多かったですねぇ。
そして忘れていけないのが、特撮怪獣映画の常識を覆した金子修介監督による「平成ガメラシリーズ」の秀作2本です。
『ガメラ 大怪獣空中決戦』

『ガメラ2 レギオン襲来』

そして千代田劇場【改め2代目、日比谷映画】(648席)は、
2005年(平成17年)4月8日「オペラ座の怪人」の上映を最後に閉館しました。
これにより、偉大な映画館『日比谷映画劇場』の名は、永遠に無くなりました。
次にみゆき座です。
こちらは、千代田劇場と同じ東宝本社の地下にありました。
女性映画や文芸作品の洋画を中心に上映されたのが特徴でしたが、後期はムーブオーバー館として使われることが多くなりました。
同館歴代動員数1位となっているソフトコア・ポルノ『エマニエル夫人』は、女性客で連日満員になったという逸話が残っています。
みゆき座で観た映画は、
1. ピンクパンサー 3
2. ファンタジア(リバイバル)
3. ピンク・パンサー 4
4. 普通の人々
5. 黄昏
6. バンデトQ
7. 評決
8. ナチュラル
9. ボディダブル
10.マスク(1985)
11.ナインハーフ
12.熱海殺人事件
13.マルサの女
14.張り込み
15.ミラグロ奇跡の地
16.ワンダとダイヤと優しい奴ら
17.ザ・フライ2 二世誕生
18.コクーン2 遥かなる地球
19.ドライビング Missデイジー
20.おもひでぽろぽろ
21.フィッシャー・キング
22.ザ・インターネット
23.ジャック
24.マウス・ハント
25.L.A.コンフィデンシャル
全25本で最後に観た作品は『L.A.コンフィデンシャル』でした。

この頃は、シネコンが急激に増えはじめた時期で、日比谷映画街に映画を観に行く事もグンと減っていきました…。
そしてロードショー最後の作品「ロイヤル ・ ウェディング」公開の後...

閉館記念名作上映会が行われて、
2005年(平成17年)3月31日をもって
日比谷みゆき座(756席)は、閉館となりました。
尚、翌4月1日から向かいのスカラ座2が改名され「みゆき座」の名を継承して
現在もTOHOシネマズみゆき座として営業しています。
これで、旧日比谷映画街の思い出は終わりです。
次回からは、有楽町・銀座地区へ地域を広げたいと思っています。
初代丸の内ピカデリーや松竹セントラル。そしてあのテアトル東京とか...
名だたる大劇場が、まだまだありましたねぇ...。
日比谷映画街の旧東宝本社ビルにあった
『千代田劇場』と『みゆき座』の思い出です。
映画館物語 vol.5
『千代田劇場』
『みゆき座』
千代田劇場は、旧東宝本社の1Fにあり
東宝系邦画封切りのチェーンマスター館でした。
渋谷宝塚、上野東宝の3館と共に東宝の直営館として自社制作配給の日本映画のみを上映してました。
初めて観た映画は市川崑監督+石坂浩二の金田一耕助シリーズの3作目『獄門島』でした。

綿密に練り上げられた脚本、豪華な演技陣による巧みなセリフ回し、日本の自然と風景を濃い陰影で表現した映像と、独特なカットバックによる映像マジックは深く心に残り、昭和から平成の邦画低迷期にもしっかり日本映画を観続けられたのも、この時に市川崑監督の金田一耕助シリーズに出会えたからに他ありません。
その後、
『女王蜂』『病院坂の首縊りの家』も千代田劇場で観ました。
そして何より思い出深いのは、東宝創立50周年の記念イベント「東宝・半世紀傑作フェア」が千代田劇場で行われ、人生初のオールナイトを体験したことです。
その時のパンフレットが残ってました。
「黒澤NIGHT」というオールナイト上映で
①『姿三四郎』
②『天国と地獄』
③ 予告篇大会
④『用心棒』
という珠玉の上映ラインナップでした。

『天国と地獄』は映画のダイナミズムに圧倒される傑作サスペンスで、走る特急こだまで展開される身代金受け渡しのシークエンスは凄すぎて鳥肌ものでした。
白黒作品ですが、あるワンシーンだけカラーになる特殊効果は、後にスピルバーグが『シンドラーのリスト』で同じ手法を用いて黒澤明にオマージュを捧げています。
『踊る大捜査線』の映画1作目にも影響を受けたシーンがあります。

『用心棒』は、世界的にも傑出したアクション映画と言われていて、クリント・イーストウッドの『荒野の用心棒』やブルース・ウィリスの『ラストマン・スタンディング』など海外でリメイクされ、ケビン・コスナーの大ヒット作『ボディガード』も『用心棒』にオマージュを捧げた作品です。
そして1984年10月に初代日比谷映画劇場閉館とともに千代田劇場は『日比谷映画』と改名され洋画系ロードショー劇場となりました。因みに東宝邦画系のチェーンマスター館は、入れ替わりに有楽町マリオンにオープンした日劇東宝(現TOHOシネマズ日劇2)に移りました。
千代田劇場時代に観た作品
1. 獄門島
2. 天国と地獄(リバイバル)
3. 女王蜂
4. 病院坂の首縊りの家
5. 幻の湖
東宝・半世紀傑作フェアで
6. 姿三四郎
7. 天国と地獄
8. 用心棒
2代目日比谷映画になってから観た作品
9. 火まつり
10.ポリス・ストーリー 香港国際警察
11.スペースキャンフ
12.ナビゲイター
13.プロジェクトA2 史上最大の標的
14.マルサの女 2
15.サイクロン Z
16.九龍の眼
17.アパッチ
18.ツイン・ドラゴン
19.紅の豚
20.クール ・ランニング
21.ガメラ 大怪獣空中決戦
22.カットスロート・アイランド
23.ガメラ2 レギオン襲来
24.イノセンス
以上24本観てました。
ジャッキー・チェンの映画が多かったですねぇ。
そして忘れていけないのが、特撮怪獣映画の常識を覆した金子修介監督による「平成ガメラシリーズ」の秀作2本です。
『ガメラ 大怪獣空中決戦』

『ガメラ2 レギオン襲来』

そして千代田劇場【改め2代目、日比谷映画】(648席)は、
2005年(平成17年)4月8日「オペラ座の怪人」の上映を最後に閉館しました。
これにより、偉大な映画館『日比谷映画劇場』の名は、永遠に無くなりました。
次にみゆき座です。
こちらは、千代田劇場と同じ東宝本社の地下にありました。
女性映画や文芸作品の洋画を中心に上映されたのが特徴でしたが、後期はムーブオーバー館として使われることが多くなりました。
同館歴代動員数1位となっているソフトコア・ポルノ『エマニエル夫人』は、女性客で連日満員になったという逸話が残っています。
みゆき座で観た映画は、
1. ピンクパンサー 3
2. ファンタジア(リバイバル)
3. ピンク・パンサー 4
4. 普通の人々
5. 黄昏
6. バンデトQ
7. 評決
8. ナチュラル
9. ボディダブル
10.マスク(1985)
11.ナインハーフ
12.熱海殺人事件
13.マルサの女
14.張り込み
15.ミラグロ奇跡の地
16.ワンダとダイヤと優しい奴ら
17.ザ・フライ2 二世誕生
18.コクーン2 遥かなる地球
19.ドライビング Missデイジー
20.おもひでぽろぽろ
21.フィッシャー・キング
22.ザ・インターネット
23.ジャック
24.マウス・ハント
25.L.A.コンフィデンシャル
全25本で最後に観た作品は『L.A.コンフィデンシャル』でした。

この頃は、シネコンが急激に増えはじめた時期で、日比谷映画街に映画を観に行く事もグンと減っていきました…。
そしてロードショー最後の作品「ロイヤル ・ ウェディング」公開の後...

閉館記念名作上映会が行われて、
2005年(平成17年)3月31日をもって
日比谷みゆき座(756席)は、閉館となりました。
尚、翌4月1日から向かいのスカラ座2が改名され「みゆき座」の名を継承して
現在もTOHOシネマズみゆき座として営業しています。
これで、旧日比谷映画街の思い出は終わりです。
次回からは、有楽町・銀座地区へ地域を広げたいと思っています。
初代丸の内ピカデリーや松竹セントラル。そしてあのテアトル東京とか...
名だたる大劇場が、まだまだありましたねぇ...。






