いつのまにか夏ドラマが続々始まっている。
私って最終回の記事ってなおざりにして書いてないなーと気づいた
とはいえ過ぎ去り具合も甚だしいので
全部面白かったよ!
ということで
そして新ドラマ
前情報なしで見た
「シェフは名探偵」
面白いわー🎵
西島秀俊さんは好きでも嫌いでもないけど好き寄りってポジションだったけど、このシェフはかなり好きだわ。
見ているうちに
ん?なんか既視感
そうか、原作有りか。原作読んでるわ。
「タルトタタンの夢」だわ。
と判明。
数年前に読んで記憶も薄れているけどとても優しい小粋な雰囲気のものだった。
三舟シェフは思っていたイメージとは違うけど、問題ないぞ。
キャスティングも雰囲気に合った人ばかり。
利重剛、玉置玲央、新納慎也、真飛聖、映美くらら、神尾佑、濱田岳…
キャスティングディレクター私かよ!って思うくらい。
原作は短編集なのだが
「ロニョン・ド・ボーの決意」が一番印象に残っていて。今でも玉ねぎサラダを作る時、水にさらすかさらさないか必ず迷い、必ずこの本を思い出す。
そしてもうひとつこの本を思う時
この本は今私の手元にはない。
親友にあげたからだ。
そしてその親友もこの世にはいない。
7年前に他界したからだ。
大好きで、尊敬していた友人。
私は来るものは拒まず去るものは追わないと言えば聞こえはいいが、コミュニケーションがうまくない。新しい環境で友達を作るなんて自発的にできないし、それはそれであまり気にしていなかったりする←気にしろ
そんな人生の中で、13歳の私と18歳の私に声をかけてくれた人がいる。
その2人はずっと友だちだ。
その彼女は18歳の時に声をかけてくれた人
彼女の繋りで4人の一生の友と知り合うことができた。
誰にも愛されて正直で優しくて、関西弁が心地よくてスヌーピーが大好きで。
彼女から教わったこと、彼女に救われたことがたくさんある。
タルトタタンの夢は闘病中の彼女を見舞った時に、道中の新幹線で読むために持っていた本だった。
彼女が退屈だと話していたので、帰り際にふと思いたち(読み終わっていた)
「読む?」と渡したら
「うん読む!」と嬉しそうに受け取ってくれた。
私は気の利かない人間で、普段そんな行動はあまりしない。
そしてそれが彼女との最後の会話になった。
今でも無性に寂しくて会いたくて泣けてくる。
命日近くに4人でお墓参りに行き、お母さんと会って思い出話や近況を話すという楽しみも、コロナ禍で自粛中だ。
でも必ずまた行くぞ、絶対だ。
私の「タルトタタンの夢」の思い出が、
「シェフは名探偵」というタイトルのドラマになって、西島秀俊さんの笑顔でさらに優しい色合いになった。
そんなことを思う月曜日なのだ。