大林宣彦監督 | ほどほどに

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大林宣彦監督がお亡くなりになりました。


本当は新作公開の時だったのに。
延期になっていたのでなおさら悲しい。
さぞ無念だったと思う。
私も悔しい。

今年の尾道映画祭で公開され、ご本人も参加される予定だった。
監督と尾道とは色々あって少し疎遠になった時期もあったと聞いたが、尾道で新作を公開するという運びになって本当に良かったなと思っていたのに。

今年の尾道映画祭はオダジョーの映画「ある船頭の話」をもう一度観たいのと、大林監督ご本人に会いたくて行くつもりだったの。

監督は力をふりしぼって尾道に行くつもりだったはず。その想いを想像したら、本当にコロナが憎い。人の命だけでなく希望や夢まで奪っていく。



初大林は「House」
もうぶったまげです。
なんだこれは⁉️と目を白黒させてる間に終わったイメージです。
色彩のポップさ、反して古きよき懐かしきノスタルジー、ユーモア、皮肉、画像のザラッとした感じや明るい恐怖等々初めてのものばかりでした。スイカ食べながら目玉を舌の上に乗せて見せるシーンはトラウマ!スイカ食べられなくなったものー。種が目玉な気がして(笑)
個人的に勝手に思ってるのは、カメラを止めるな!の監督はHouse好きだったんだろうなーなんて。

その後は尾道三部作とか角川映画で少し雰囲気の違うものになっていきましたが、個性的な映像や皮肉やノスタルジーは随所に。
思うに大林監督はめっちゃくちゃ女性が好きなんだと思います。変な意味じゃなくて。
女性への憧憬や優しさに溢れてる。

少女の描きかたも優しさと神秘がベースにある気がして、語弊があって勇気がいりますが、
素晴らしき変態の天才!だと思います。
不快になった方ごめんなさい!
めちゃくちゃ称賛しています!

おだやかな微笑みとお髭と眼鏡と帽子。
なのに作品はとんがってる。
魅力がないはずがない。

映画の中の音楽にも魅力がありました。
時をかける少女の中で歌われる
♪ももーくりさーんねん
    かき、はーちねんー
の歌は今でも鼻唄で歌ってしまいます。


ああ寂しい。
海辺の映画館、いつかきっと他の映画館ではなくてシネマ尾道で観るぞ!
ミニシアターも辛い時期。頑張れ!