迂闊 | ほどほどに

ほどほどに

ただただ好きなこと
好きなもの日々のことを

迂闊               作詞 来生えつこ 作曲 来生たかお

 

同じアルバムが続いてしまいますが…

 

イントロからアレンジがすごく好きです。アレンジは矢倉銀さんです。ひいき目ではありませんよ(笑)

 

鍛え抜いた 選手ならば わけもなく走る 上り坂に

予備知識も 何もなくて 迂闊にも挑む 自分がいた

 

最初から 負けていた 実らない 恋なのに

心はせかされ波打って 愛してるのひとこと

届けたくて 伝えたくて

 

どんなドラマが始まるの?とハラハラするようなイントロから、

一声目が「鍛え抜いた選手ならば」とくるものだから、

ますますミステリアスな序章がスタートします。

 

これはやっぱり迂闊というタイトルのキレの良さを感じます。

二十代の頃の来生さんならこのタイトルにならなかったのではないか、もう少しベーシックな感じのタイトルなのかななんて生意気にも想像して楽しんでいます。

 

若い夢 苦い夢 無謀にも 恋してた

僕には愛の認識さえ たぶん充分でなくて

あせっていた 急いでいた

 

若さ 無謀 焦り といった表現がある中で「迂闊」

かっこいい。

 

RYUMEIさんのコーラスが入っていますが、これがまたとても

効いていると思います。まず声の相性がいいと思います。

少し声も歌い方も似ていて、それが「今」を歌う来生さんと

「その時」をうたうRYUMEIさんの二重構造になってるような

深読みをしてしまいます。映画やドラマだと、今を演じる俳優さんと

若い頃を演じる俳優さんが同じセリフを言うみたいな。

 

この「僕」は腕を振り切られたり、眉をしかめられたり、なかなかの

仕打ちを受けても挑む「無謀」っぷりです。

これが「迂闊」な挑戦だったと。

きりのないドラマが脳内に妄想されますが、これは聞く人によって

色々な心情がうかびますよね。

いい歌はこの想像を楽しませてくれますね。

 

 

トシちゃんファンは薔薇が書けるだろうし、

乃木坂ファンは憂鬱が書けるはずだし、

来生ファンは迂闊が読めるし書ける!

そんなに力説しなくても…

あっ来生ファンは蟠りだって読めちゃうぞ!(笑)