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もし、あなたが
もしかしたら中には、
どうしても許せない、どうしても忘れることができない。
憎んで憎んで、そんな自分にも嫌気がさしてもう疲れ果てた。
親なんて切って捨てたい、「愛」だなんて笑っちゃう。
そう思う人もいるかもしれません。
残念ながら、いつの時代にも、親の問題で子が苦しむことは多いです。
これまで説明したような「ボタンの掛け違えの循環不全」だけでも
改善することは容易ではないのに、
例えば親がアダルトチルドレンであったり、
精神的にも、肉体的にも虐待を繰り返す親である場合、
子は、その傷を癒すには相当の時間と努力を要することもあります。
虐待も、親の自分勝手な押しつけ(=「こういう人生を歩め」)も、
実を言うと根本にあるのは愛です。(相当ねじ曲がっていますが)
親は子に、何をしても自分を嫌わない、何をしてもそばにいてくれる、と思っています。
なぜなら幼い子は親を必要としているのをちゃんと判っているからです。
そして長じても、子は親を絶対に見捨てることができないはずだ、と、
あなたに甘えているのです。
甘えは、絶対に自分は拒否されないと思っているからできる行為です。
ま、随分と自分勝手な話ですけどね・・・・・
憎しみも悲しみも、どんな感情もリアクションも、
もう凍りついて外に出てこない。何もしたくない。
そういう方もいるでしょう。
または、何があったかあまりよく覚えていない。
なんだか仲は良くなかったけど、
今は親とあまりに疎遠で今更どうこうという気になれない。
それも当然の反応です。だから、そんな自分を
冷たいとか、情が無いとか、責める必要はありません。
親に優しくしてあげられない自分は、人としてどこか問題があるのではないかと
悩み、葛藤し、いつまでも苦しむ人のなんと多いことか。
でも、問題があったのではあなたではなく、親の方です。
愛してあげれないなら、愛さなくて良いのです。
なぜなら愛は、自然とわき上がってくるものであり、
無理に「愛そう」と思うこと自体が道理が違っているし、必要が無いからです。
許してあげれないなら、許してあげなくて良いのです。
なぜなら、彼らはそれだけのことをあなたにしたのですから。
まずは自分の心の声に正直になりましょう。
そのうえで、「でも、こんな状態のままではイヤだ」
もしそう思うようになったなら、前述の方法で少しずつ氷を溶かしていってください。
専門家の力を借りても良いでしょう。
(ご自分に問題があるから、ではありません。単純にその方が早いからです。)
ただ、どうかこれだけは忘れないで下さい。
あなたは愛されている子供です。
今までも、これからも。
だから、これからの人生、愛情におびえたり
自信を無くした考え方や、傷つくことを恐れるが故の
窮屈な自己防衛行動を繰り返す必要はないのです。
沢山の勇気が必要ですが、チャレンジする価値は大いにあるのです。
あなたにとって、人生で一番最初に出会った「他者」は
あなたに適切な形で愛を伝えてはくれなかったかもしれないけど、
これから先の人生、出会う「他者」は、彼らと同じとは限らないのですから。
これは、親を理解し、許してあげるためではありません。
(そんなもの、放っておけばよいのです。)
これは、この世でただ一人、
あなたのために。
あなたが自分を愛し、愛されるために。
あなた自身の幸せと、人生のために。