ヴェネチア国際映画祭「金獅子賞」受賞
アカデミー賞最有力候補作品
ヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンの前作「女王陛下のお気に入り」は観ていないので
「ラ・ラ・ランド」以来のエマ・ストーンでした
予告編を観た時からちょっとびっくりでしたけど
目を見開いて脚がすらっとキレイ
クレジットの出方から独特〜奇想天外な物語の始まりは橋から身を投げる女性
生きていたお腹の赤ん坊の脳を母親に移植、蘇生させた外科医ゴットウィン(父親の人体実験により外見がフランケンシュタインみたいなウイリアム・デフォー)
屋敷の庭には頭アヒルで胴体が犬、その逆の犬鳥
体は大人で脳は幼児のベラが急速に学習し経験する(まだ動きがロボトミーみたい)
ベラの実験成長をゴットウィンを天才と崇める大学の助手マックスに記録させる
ゴットウィンの庇護のもと屋敷に幽閉されているベラは「外の世界をこの目で見てみたい!探検したい!」と欲望を抑えきれず、弟子マックスとの結婚契約書作成の為に屋敷を訪れた放蕩者の弁護士ダンカンに誘われ、ヨーロッパへと旅立つ
ベラの純粋で貪欲な冒険の旅は世界での様々な人との出会い、読書に哲学を学び、社会的規範、貧困と金、偏見から解き放され、自由と平等を知っていく
ダンカンを捨て、パリの娼館にいると、ゴットウィンが死の床にあると知り帰郷
そこへ投身自殺を図った時の暴君のような元夫が現れ。。。
独特なレトロ感にモノクロ映像と流れる不協和音の音
時折、魚眼レンズを覗いたような映像はベラから見える景色なのか⁈
ロンドン、ギリシャ、パリと舞台が変わるチャプター表示も独特
貧困街の死んだ子供をみて涙を流し助けたいというベラは自分の赤ん坊の記憶が何処かに残っているから?
始めは目玉グリグリのからくり人形みたいだったのに、後半人間の魂が宿り始めたベラの目は尊厳と自信に満ちた表情へと変わる
話題にもなってるR18のシーンの多さはあんなに必要だったのか?
(エマ自身はベラの成長過程で必要だったと言ってる)
しかし大胆な体当たり演技のエマ・ストーンには驚くばかりでした
衣装も時代に囚われずエマと打合せしながら今風のテイストを入れたという
大きなパフスリーブのドレスや下着のペチコートのフレア可愛かったなぁ
中世のような情景とジョークと不条理と自由の冒険
中世の奇想画家ブリューゲルやボスの世界観的な映像
グロオモロイ映画でした!好みな部類
去年、Xmasに観た「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」も少しだけグロファンタジーなお話でしたね
こちらもイケメンのウォンカ役ティモシー・シャラメとウンパルンパ役のヒュー・グラントの面白さにクスッ!
どちらもおひとりさま鑑賞(笑)