夏も終わりだからね。
そんな言葉と、忘れ去られた打ち上げ花火。
風が強くなってきた頃、空に舞う。
下品な音を立てて舞い上がった「それ」は、
懐かしい匂いがした。
数年前の夏も、こんなことをしていた気がする。
警戒しつつも気になる猫。
本当に見つかりたくないなら、わざわざ灯りの下に居座らなければいいのに。
唐突な提案だったわりには用意周到で静かに始まった花火。
静かなのは雰囲気だけで、やかましい音は続く。
そろそろ終わりでいいでしょ。
そう思い始めたタイミングとほぼ同時にやってきた優しい苦情。
平和だな、と思っていた。
ぼんやりと。
でも確実に。
距離感、というものが見えてきた気がする。
よくある錯覚。
より一層見えなくなったものと見えてきたものがあるだけ。
足して引いてゼロ。
ではないか。
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