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アラ★カンの『This Is It』

敬愛するマイケル・ジャクソンに1歩ずつ近づいて行く、愛の記録。
大切な仲間と送る日々の記憶を、コトバと音楽で伝えて行きます。
世界が愛で満たされるまで、ゆっくりゆっくり続きます。

おはようございます。


線香に火を点ける。
じいさんの写真の前に供える。

百姓一筋、85年と3ヶ月の生涯を駆け抜けたじいさん。
大正12年生まれ、干支はイノシシ。
若い頃に大東亜戦争に巻き込まれ、ジャワ島(現インドネシア)へと従軍したそうだ。
衛生兵として、隊の中でも英語が読める(ローマ字のことあせる)ので上官に重宝されたもんだと、
よく自慢げに語っていた。
働き盛りの30代の頃、結核が発症し、2度ほど小原の療養所に隔離入院したそうだ。
晩年、喀血を繰り返すのだが、この頃に痛んだ気管支と生涯を共にしていたようだ。
それでも、人前に出て唄を披露することが好きだった。
農作業が一段落すると、健康センターに出掛けてはそこで友人をつくり、カラオケに精を出していた。
葬儀の時には、想定した1.5倍の方々がお別れの挨拶に訪れてくれた。
父も、祖母も知らない唄を通じたじいさんの友人。
年齢も性別も様々な方々が口を揃えて教えてくれた生前のじいさんは、
「誰の悪口も言わない、底抜けに人を楽しませるヒト」だったそうだ。

写真のじいさんは、日よけの麦わら帽子を少し傾け、右のまゆ毛をつり上げている。
想い起こしてみれば、写真に写るときはいつもそうだ。
カメラ目線のじいさんはいつだって片方のまゆ毛だけ、つり上げていた。
往年のスターの、白黒のポートレイトにありがちなポーズ。
彼の写真への収まり方は、そう決まっていたのかも知れません。

黄金色に色づいた麦畑をバックに、テーラーを運転するじいさん。
テーラーとは、荷車をつけられる耕耘機のことで、荷台に積まれたのは青々と茂った稲の苗。
田植えを前にした、ちょうど今時分の季節の写真だ。

じいさんの隣にはちょこんと体育座りをする、5歳のボク。
2人とも裸足で、指の間まで泥まみれ。
小さなカラダで、邪魔をしている意識などなく必死にお手伝いをしてたんでしょう。
手には、大好きな「イチゴのジャムパン」を食べかけのまま握りしめている。


ボール紙のフォトフレームに貼り込まれたこの写真のウラには「昭和五六年夏」と記さている。
エンピツ書きで、下に行くほど右にずれている。
達筆とは呼べないが力のある文字、母の字だ。
昭和25年生まれの母が、31歳の時に記した文字。

じいさんが亡くなって10ヶ月ほどが経ったある日。
東京の私の部屋宛に、米と一緒に送りつけられたこの写真。
以来、おじいちゃん子だった私はこの写真に毎日向き合い、線香を点し、手を合わせている。
今日もまた、朝が来たことに感謝して、今日1日1つだけ好いことをします、と約束をする。
線香は、ココナッツのフレーバーですが、なにか...にひひ




で、顔を洗いに洗面台へ。

赤いポッチの付いた蛇口をひねる。
あまりに軽い手応え。

出ません。
給湯停止、11日。


友人からは、『彼女が居なくて好かったね』だって。
好かったのか、好くなかったのか...。



さあさあ、今日も1日、張り切って参りましょうパンチ!
今日の『鶴千』も、スゴく好い雰囲気でした。

残念ながら、せっかく用意した第3弾アラ★カンDisc
発注者のY田”A”さん、納品の引き取りにいらしていただけませんでしたが。




まぁまぁ、で、本日の1曲。
ほど好い疾走感がスキなんです。

もっと飛ばして行っても良いのかも知れませんが、
コレくらいの感じが、自分には合ってるのかな、好きなんです。
第3弾アラ★カンDisc、FOR Y田”A”のオープニング曲。


Mel & Tim - Forever And A Day

クビを傾げながら、蛇口をひねってみる。



きょうも出ません。
お湯。お風呂アヒル



ダメだこりゃ。




出ると想ってひねれば、出るものなのか知らん!?



明日はそれを試してみましょグッド!