なかなか読みごたえ有りましたよ
親の狂気っぷりを丁寧に描写していて、
朝比奈あすかさんはさすがだなあ、
と思いましたよ
程度の差こそあれ、
当時は私も大分おかしくなったので、
物語とはいえ真実味のある話だなあと、
少し恐ろしくなりましたね
もっとも、我が家には二人目が…
また、あの狂気を体験するのかと思うと、
暗澹たる気持ちになりますねー
そんな訳で、中学受験のリアルに迫った、
とても素晴らしい小説だと思うんですが、
ただその一つだけ最終盤の展開だけは、
お兄ちゃんの時の現実と照らし合わせ、
少しモヤモヤが…
⚠️以下、ネタバレ有り⚠️
主人公のお子様ですが、
3次が偏差値60台という、
政徳中学が適正校になる学力なら、
もし、お兄ちゃんの塾に通ってたら、
最後まで教室一位の座をキープして、
合格後は教室の一番目立つところに、
「祝!政徳中学合格!」って掲示されるわ
最後の最後に、
お兄ちゃんとのあまりの環境の差に、
すっかり興醒めしてしまったわけで…
まあ…
こんな偏った発想をする時点で、
私もすっかり狂気に染まっちゃってますね