これまでの異星人系映画は、アバター、スターウォーズ、ETを除いては大抵えげつなく人類が宇宙人の餌になっていくような作品でしたが、これは違うと思いました。
もっと静かな感じ・・・
強いて言えば、『2001年宇宙の旅』的な・・?
・・あれは宇宙人ものではないか・・・
黒い巨大な四角い石?が、神?なんですよね。たしか・・・
そして人類はその神に導かれて進化したんだっていう風な。
最後は死に際に“神”に手を伸ばしたおじいちゃんが、地球を見下ろした胎児となるという
つまり、そのおじいちゃんが神に手を伸ばすというのは神に挨拶した?とかいう意味で、その行為によっておじいちゃんは人類を導く偉大な人として生まれ変わるというのを暗示しているという意味だとか。間違ってたらスミマセン。
とにかく終始無声の映画で意味深でしたよね。
それにしても、2001年をとぉっくの昔に超えたけど人類は未だに宇宙旅行すらできていないねぇ。
「メッセージ」は会話はちゃんとあるけど無駄なBGMがなくて、それがドキュメンタリーっぽくてリアルさを引き立てていました。
これまでの宇宙人ものは大体いつもアメリカ人が犠牲になって、しかも酷く残虐に殺される。
地球にはアメリカ人だけしかいないわけじゃない。
それにアメリカ人の残虐性しか感じられないから、見ていてうんざり。
あんなのより、いっそコメディーにした方が面白い。
「メッセージ」も結局はアメリカ国内での話に終始しますが、ま、上映時間も限られていることだし、まだ各国との絡みがあるだけ今までのよりはリアルです。
しかも、各国が互いに協力出来ない辺りも、さもありなんでした。
人類を餌として見ない彼らは、人類にあることを伝えたかったのだが・・・
また、彼らと人類の決定的な違いがあり。科学技術だとか言語だとかもそうですが・・
考えてみれば違うのは当たり前であろう、あの感覚です。
それが光を超える速さを手に入れる鍵だという。
これを使って宇宙人達は自由自在に何万光年という距離を移動できるのかな?
そんなヒントも与えてくれるような映画でした。
デジャブならたまに起きるけど、そういう曖昧な感覚とは違うんだろうな。
いや、まてよ、宇宙人が大事なことを言いかけて・・・言葉がどうのとか・・・
それが、人類を救う鍵だったかな???
U~~もう一度見ないとダメだ~
また「メッセージ」ではハリウッドにありがちな派手なラブシーン、派手な喧嘩のシーン、カーチェイスみたいなのがなくて
言いたい事だけを詰め込んでスッキリまとまっています。
それだけでも新鮮に映りましたけど、ただハリウッドが中国系企業に買収されたという噂もあって、変わってきているのかもしれませんけどね。
そういえばこの話の中でやけに中国がかっこよく描かれていたのが気になった。
中国が地球平和の鍵みたいな描かれ方しちゃって。
ま、そう言われればそうとも言えますが・・・
中国の総書記?のご機嫌とればいいってもんじゃないよ!とは言いたくなった。
中国の事はさて置き
観ている側の思い込みもあるのですが、最後はそういうことだったのか!?という驚きの展開へ・・・
宇宙人の人類への限りない愛を感じる異色の作品。
そして、まだまだ人類は未成熟なんだなと、考えさせられる作品です。