1月最後の日、上野の国立西洋美術館で開催中の『モネ　睡蓮のとき』を観に行って来ました。

仕事が終わってから夜間開館での鑑賞です。

美術館に着いた時、外まで続く長蛇の列にひるみましたが、せっかく来たので頑張って並ぶことに。

まず、チケット購入するのに少し並んで、次に展覧会入場するまで30分ほど並びました。

日本においては過去最大の規模でモネの〈睡蓮〉が見れるというだけあって、混むのは仕方ないですね

音声ガイドを借りようやく会場へ

今回の展覧会では、モネが晩年パリの北西にあるジヴェルニーという小さな村に家を購入した後、そこで描かれた作品が集められています。

パリのマルモッタン・モネ美術館の所蔵作品およそ50点と、国立西洋美術館や日本各地に所蔵される作品を加えた、計64点の展示でした。

以下の5章から構成されています。

第1章　セーヌ河から睡蓮の池へ

第2章　水と花々の装飾

第3章　大装飾画への道

第4章　交響する色彩

第5章　エピローグさかさまの世界

第3章では、楕円形の部屋に大型の睡蓮の装飾画が並び、写真撮影が許可されていました。

睡蓮の池のような形をした楕円形の部屋の壁を、睡蓮の絵で覆うというモネの構想に基づいて作られた展示室だそう。

その展示室の作品を紹介します。

睡蓮 1916–1919年頃マルモッタン・モネ美術館、パリ

睡蓮 1914–1917年頃マルモッタン・モネ美術館、パリ

睡蓮 1914–1917年頃マルモッタン・モネ美術館、パリ

睡蓮 1916–1919年頃マルモッタン・モネ美術館、パリ

睡蓮 1916年国立西洋美術館（松方コレクション）

睡蓮の池 1917–1919年頃マルモッタン・モネ美術館、パリ

睡蓮、柳の反映 1916–1919年頃マルモッタン・モネ美術館、パリ

睡蓮、柳の反映 1916–1919年頃マルモッタン・モネ美術館、パリ

睡蓮、柳の反映 1916年？国立西洋美術館（旧松方コレクション）

絵の上半分が欠損しているこの作品は、一体何だろう？と思いましたが、そこにはゆるやかなカーブ状の柳の反映が描かれていたそうです。

日本の実業家の松方幸次郎が、モネからこの絵を購入したのですが、第二次世界大戦の影響で日本へ持ち帰ることができなくなってしまいます。

この絵も戦禍の中で上半分を失い、長い間行方がわからなくなります。

その後、2016年にルーブル美術館の倉庫で発見されて、松方コレクションを収蔵する西洋美術館へ戻ってきたのでした。

そんな歴史を知ってから、この絵は印象的な作品の一つになりました。

それにしても、写真撮影ができることもあって特に第3章は混み混みでした💦

第5章に展示されていた、最後の2作品もとても印象に残るものでした。

枝垂れ柳と睡蓮の池　1916-1919年頃マルモッタン・モネ美術館、パリ

（画像お借りしました）

当時、第一次世界大戦や家族との別れで心を痛めるモネをこの枝垂れ柳が体現しているかのように見えます。

音声ガイドの石田ゆり子さんの心に響くナレーションもあいまって、この絵を見ながらウルウルしてしまいました。

睡蓮　1916-1919年頃マルモッタン・モネ美術館、パリ

（画像お借りしました）

水面に反映している柳が、どこまでもずっとつながっているように見えて引き込まれるよう。見入ってしまいました。

モネは晩年、悪化する目の病気（白内障）を患いながらも決して筆をおくことはありませんでした。

色彩が思うようにわからなくなっても、絵を描きたいというモネの情熱がひしひしと伝わってくる展覧会でもありました。

国立西洋美術館にて2月11日まで開催中です✨

〜追記〜

展覧会は1時間ほどで観終わったのですが、お土産ショップにも寄りたくて、入るのにも30分ほど待ちました。

店内も満員電車並みに激混みだった中、ゲットできた商品✨

睡蓮のノート : 990円

ドリップバッグコーヒー : 1500円

オリジナル紙袋 : 300円

猿田彦珈琲とのコラボのドリップバッグのパッケージが出展作品の絵柄でとても素敵でした💕

一つのコーヒーバッグが12gなので、コーヒーカップ2杯分くらい淹れられると思います。

美味しくいただきました🙏

〜備忘録〜

モネの庭

モネの生涯

どちらもモネ展HPより画像お借りしました。

モネ 睡蓮のとき

モネ　睡蓮のとき