3日目は、仏歯寺（ダラダー・マーリガーワ寺院）にも行って来ました。　

名前の通りお釈迦さまの歯が祀られている寺院で、仏教徒にとって大変重要な場所でもあります。

なぜスリランカに仏歯があるのかというと、4世紀にインドに侵略してきた敵国から仏歯を守るため、インドの王子とそのお妃がスリランカへ持って来たと言われています。

その後、仏歯はスリランカの歴代の王たちによって守られて来て、現在はキャンディにある仏歯寺に奉納されているのです。

敷地に入る前に荷物チェックを行いました。

タバコやライターは持ち込み禁止だそう。

チェックを終え外に出ると、広大な敷地が見えて来ました。

シンハラ建築様式の八角形の小塔

もとは王の休憩所として建てられましたが、今は図書館となっています。（スリランカでは、寺院への参拝は白い服が正装なようなので、白いワンピースを着ました。）

一面に広がる白い塀も印象的でした。これらの建物は、シンハラ王朝最後の王が完成させたものだそう。

いよいよ寺院に入ります。

本堂　この2階に仏歯が奉納されています。

側面にも仏旗が掲げられています。

彫刻も施されていて綺麗でした。

近くに新堂もあって、黄金の仏像やペラヘラ祭に出た象の牙が祀られていました。

ここには、世界各国から寄贈された仏像が並んでいるそうですが、日本から贈られたものもありました。

黄金の仏像の左奥に見える木造の仏像です。

と、ここで白い服を着た人に「こっちに来て！」と声をかけられました。　

てっきりお寺の人かと思って同じツアーの人達とついて行くと、お花を渡されお供えするようにと。

仏像群の横からいそいそとお花をお供えしました。

すると何やらチップを要求してる？しかも日本円がいいと。なんだそれ

お花をもらっちゃったし、日本円を持って無かったので確か100ルピー（50円ほど）置いて来ました。

こうやって何もわからない観光客からお金をとる人がいるので、寺院でも気をつけなければいけません。

気を取り直して寺院内を見渡します。

お釈迦さまの誕生からキャンディに仏歯寺ができるまでの歴史が描かれた絵がずらりと並んでいました。

この絵は、仏歯がスリランカに持ち込まれた時のようです。

仏歯はお妃の頭髪の中に隠されて運ばれ（頭が光っちゃって逆に目立ってますが）当時スリランカの都だったアヌラーダプラに奉納されました。

これはスリランカの王さまたちが仏歯を拝んでいる絵でしょうか。仏歯はここでも光ってます。

絵は20枚ほどあるようですが、じっくり見る時間がなくて残念でした。

新堂を出て、2階へ上がり仏歯がおさめられている祭壇にお参りに行きます。

熱心に祈りをささげる人たち

その後ろにあるレリーフも、スリランカに仏歯をもたらしたインドの王子とそのお妃だと思われます。

ここでも頭髪に隠した仏歯が光を放ってます。

お釈迦さまが使っていたお皿が入っていたという仏塔

これはペラヘラ祭の時に舎利容器を入れる物みたいです。

ガイドさんから蓮の花をもらいました。

献花台の奥にある、建物の扉の向こうに仏歯が祀られています。そして、この扉が開かれるのは、6時、9時30分、18時30分の1日3回です。

ただ、見れるのは仏歯が奉納されている煌びやかな宝石で飾られた黄金の舎利容器だけ。

仏歯自体は見れません。お釈迦様の犬歯と言われていますが、一体お釈迦さまの歯って、どんな歯なんでしょうね。

人がたくさんいたのでお花をお供えして

ここに来れたお礼だけ伝えて来ました。

献花台の周りにもその後ろにも祈りをささげるたくさんの人たちがいました。

この白い壁の入り口の奥には撮影禁止な部屋があります。

部屋の中には、黄金の舎利容器が安置されていました。いくつものルビーで周りが飾られていてとても綺麗でした。

ただ、これが一体何の時に使われたものかは調べてみたけどわかりませんでした。

近くに黄金の仏像もあって、この舎利容器を見守っているかのようで、なんとも神々しい部屋でした。

外に出ます。

本堂を出て少し歩くと、たくさんの火が灯されている部屋がありました。

白くて細長い紐のようなものに火をつけて、オイルを入れた香台の中に入れて火を灯します。

この部屋はホントあつかった💦

最後に、仏歯寺の象で50回ものペラヘラ祭に参加した象の剥製がある部屋へ行きました。

この象はラージャといい、スリランカの人々から愛されていたそう。そしてなんと国宝でもあるんです。

というのもこのラージャ、ホントにすごい象なのです。

ペラへラ祭では、体格が良く立派な牙を持つ象が仏歯の入った舎利容器を背中に乗せ歩くのですが、ラージャは長年この大役を任されていました。

ある年のペラへラ祭の時、仏歯をおさめた舎利容器をラージャに乗せ、住職が歩くように指示したところ、いつもなら従順なラージャが一向に動こうとしません。

何度言っても言うことを聞かないラージャ。

これはおかしいと舎利容器を確認すると、しっかり固定されていなかったのだそう。

そのままラージャが動いていたら、大変なことになっていたかもしれません。

ラージャは自分の役割をきっと理解していたのでしょう。仏歯を守った象ともいえますね。

（ジャヤワルダナ大統領とラージャ）

帰りは、美しいキャンディ湖畔を歩きました。

綺麗な鳥がいます。

何ていう鳥でしょうか？

こんな景色の中、のんびり散歩も素敵ですね。

仏歯寺もまた行きたい寺院です。

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ペラヘラ祭:

ペラヘラは行列を意味する言葉で、祭り自体はスリランカ国内各地で行なわれているが、キャンディのエサラの月の新月から満月にかけての2週間で行なわれるエサラ・ペラヘラ祭は、中でも最大の規模である。

仏歯を納めた舎利容器を背に乗せた、装飾（電飾）されたゾウを先頭に、音楽隊やダンサーなどの群が街中を歩いてパレードするのがペラヘラの由来となっている。（ウィキペディアより抜粋）

ジャヤワルダナ大統領:

1951年9月6日、セイロン代表の蔵相としてサンフランシスコで開催されたサンフランシスコ講和会議において以下の演説をおこない、「憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む（英語: Hatred ceases not by hatred, But by love.）」という法句経の一節を引用して、日本に対する戦時賠償請求を放棄する演説を行った。（ウィキペディアより抜粋）