次に向かったのは、仏教の聖地でもあるダンブッラ石窟寺院

ガイドブックで見た、ずらりと立ち並ぶ仏像群や色鮮やかな天井画に魅せられ、とても楽しみにしていた場所でした。

ピンナワラからバスで約2時間半

到着した後は、山道を歩いて行きます。

ダンブッラ石窟寺院は、1991年にユネスコの世界遺産に登録されました。

たくさんの仏旗が掲げられています。

思ったより歩きました。15分くらいだったかな？

この広場の向かって左側にある靴置き場に靴を預けます。

この家みたいなゲートを抜けると…

石窟寺院が見えて来ました！

紀元前1世紀、海を越え侵入して来たタミル人によりシンハラ王朝のワッタガーマニー・アバヤ王が追放されてしまうのですが、ダンブッラの僧たちによりかくまわれます。

その時の感謝の意を表して、修行僧の住処だったこの天然の洞窟に寺院を建立したそうです。

ちなみに、王はダンブッラに隠れながら戦力を蓄え、後にタミル人を撃退したと言われています。

ダンブッラ石窟寺院には第1窟から5窟まで5つの岩窟があり、手前から順に並んでいました。

ゲートをくぐり

長い廊下を通って

まず最初に案内されたのは第2窟

ガイドブックで見て憧れていた場所です！40の坐像と16の立像が並ぶ姿は圧巻でした。

天井には、仏陀の生涯や侵略者との戦いなど数々の物語が描かれているそう。

横約37m、奥行き約23mの寺院最大のこの石窟は見ごたえありました。

この石窟では、天井から湧き水が出ていて、その水は聖水とされ儀式などに用いられるそう。

ちなみにダンブッラとは、「水の湧き出る岩」という意味だとか。

常に水は絶えず、干ばつの時も天井から落ちてくるそうだからすごいですね。

人が集まっている金網の中には、天井から滴り落ちる聖なる水を受ける壺があります。（後から気付いたため写真を撮っていませんでした💧）

こちらが水が溢れることも減ることも無いと言われる聖なる壺　

※画像拝借しました。

念願の第2窟、来れてホントに良かったです！

次に見学したのは第3窟

天井にはたくさんの仏像が描かれていました。

全長9mの美しい涅槃仏

手前の像は、第3窟を造ったキャンディ王朝のキールティ・ラージャ・シンハ王

次に入ったのは第4窟

中央に王妃が使っていたアクセサリーや宝石が入っていたと言われるダーガバ（仏塔）があります。

しかし盗掘されているため、この中にホントに宝石があったかどうかは、その泥棒のみぞ知ると言ったところでしょうか。

ところで、第4窟に入ると一際真新しいような仏像が座っているのに気付くと思います。

以前、この仏像とキスしている写真を撮った外国人女性がいて、仏像の法力が失われたとされたため新しく塗り直したそうなんです。

私たちも気をつけなければいけませんね⚠️

第5窟へ入ると涅槃仏が迎えてくれました。

ここは1915年に造られた最も新しい石窟です。

天井画は塗り直されたようで色が鮮やかでした。

いよいよ残るは第1窟。一旦外へ出て入口の方へ戻ります。

建物に沿って歩いてくと…あれ？ヒンドゥ教の神様がいます。

ガルーダに乗ったヴィシュヌ神ではないですか。ここには仏教だけでなくヒンドゥ教の神様も祀られているようです。

さぁ、こちらが第1窟のゲート

入るとすぐ目の前に、岩を彫って造られた全長約14mの涅槃仏が所狭しと横たわっていました。

両足の親指が揃っていないのは涅槃仏の特徴と言われています。

そして足の裏だけ赤いのは、紀元前5世紀、インドのウィジャヤ王がスリランカに到着した時、手のひらが赤かったことに由来してるそう。

インドからの影響もいろいろと受けているんですね。

帰り道、靴置き場の近くの木陰で昼寝するわんちゃんたち

スリランカでは、たびたび犬の昼寝姿にでくわし癒されました。

可愛い猿たちもいました。

すがすがしい景色を見ながら下山です。

憧れのダンブッラ石窟寺院に行けて大満足でした。