カタコンベを見学した後は、ヴァレッタの前に首都だった古都イムディーナへ🚶‍♀️

かつては貴族や聖職者たちが住み、賑わっていたそうですが、現在は貴族の末裔や商売をしている人たち数百人ほどで住んでいるようです。

見えてきました！イムディーナも頑丈な城壁で囲まれています。

メインゲートにあるイムディーナの地図。比較的小さな町であることがわかります。

メインゲート

門には、地震で崩壊した町を復興したマノエル・ド・ヴェヘーナ騎士団長の紋章が刻まれていました。

門を入るとすぐ右手に立派な建物があります。こちらもヴェヘーナ騎士団長がもともと大学だった建物を再建したもので、今は館内に国立自然博物館があるそう。

左手にはそびえ立つ見張り塔

メインゲートの内側の門には、マルタの守護聖人の3人が彫られていました。

ちょっと葉っぱが邪魔しちゃってますが…

左からマルタで最初にキリスト教徒となり、最初の司祭でもあった聖プブリウス、真ん中がマルタにキリスト教を広めた聖パウロ、そして右側の女性が聖アガタです。

聖アガタの伝説は少し衝撃的でした。

シチリアの裕福な貴族の家に生まれたアガタは、とても美しかったため、当時のシチリア総督から求婚されます（妾になることを要求されたという説も）。

しかしそれを拒否したため、アガタは当時迫害を受けていたキリスト教徒であることを理由に捕らえられ、乳房を切り落とされてしまうのです。

聖アガタが右手に持っているのがその乳房です。

アガタは迫害から逃れるため、シチリアからマルタに逃亡したことがあります。連れ戻されるまで身を隠していたとされる洞窟がラバトにあるため、マルタの守護聖人とされているのでしょう。

その後もアガタは信仰を守り続け、最期は獄中で亡くなったそうです。

ちなみに真ん中の聖パウロは、炎から出てきた毒蛇に噛まれている様子が彫られています。（パウロが毒蛇に噛まれてもなんともなかったことから、マルタの人々がパウロを聖人として受け入れたとか。）

マルタの聖人について少し学んだ後は、マルタで最初に建てられた大聖堂と言われる、聖パウロ大聖堂に向かいました。

道が曲がっているのは、まっすぐ飛んでくる弓矢を避けるため。

城壁内の車の乗り入れは禁止されていますが、住民の車や救急車、結婚式の車等は許可されているようです。

こちらが聖パウロ大聖堂。聖パブリウスの館があった場所に建てられています。

聖パブリウスは、聖パウロの祈りにより病気の父親が救われたことからキリスト教徒となった人物です。

中に入ると、鮮やかな赤が印象的な大聖堂でした。そして差し込む光も美しい！

中央の祭壇画は、マルタ騎士団の一員でもあったマティア・プレッティによる「聖パウロの改宗」

聖パウロは、もともとキリスト教を弾圧していた人だったんですが、イエスの声を聴き改宗し、その後キリスト教の布教に尽力しました。そしてマルタにキリスト教を伝えた人物でもあります。

その上にあるのが同じくマティア・プレッティによるフレスコ画「聖パウロの難破」。大地震があった時、奇跡的に無傷で見つかったフレスコ画だそう。

聖ペテロと聖パウロの肖像画もありました。

これは何の場面でしょう？一際目をひくステンドグラスでした。

ドームも光が差し込んで綺麗です✨

床一面の大理石は、やはり騎士や聖職者そして貴族たちのお墓になっていました。

ここのお墓は司教や大司教のものが多く、帽子の房が三つなのが司教、四つなのが大司教だそう。

なのでこちらは司教のお墓ですね。

それから街を散策へ　

イムディーナは本当に路地が素敵でした。

バスティオン広場の展望台からの景色

広場にはジェラート屋さん等、お店もいくつか立ち並んでいました。

こちらはイムディーナガラスの可愛いお店

帰り道、また中世の雰囲気残る路地を歩きます。

ツタの絡まる家　

猫ちゃん発見🐱

近くに来ました。人懐っこい！

イムディーナの小路では観光馬車が行きかい、ホントに中世の世界にタイムスリップしたかのような町でした。

※以前、「首都ヴァレッタ」の記事に間違えてこの動画と何枚かイムディーナの町並みを載せてしまいましたが、正しくはこちらです🙇‍♀️