「夏がきた」
そう思っていたのに
そんな8月ももう下旬に入ってしまった。
段々とジリジリした暑さは和らいできた
ここ数日の雨が続いたせいもあるのだろう。
とはいっても、湿気が多いせいか
ベッドから起き上がると
ほんのり汗をかいている。
いつものようにシャワーを浴びて、
近くのコンビニに向かうのに家を出た。
その時だった
どこか儚げに、
凛と背筋を伸ばして
壁の一点を見つめる…
鳥と出会った。
口笛を吹いても、
微動だにしない。
私のことなど
見るつもりもないのだろう、
ただひたすらに一点…
目の前の壁を見つめている。
何か、あったのだろうか。
鳥でも、人間でも、誰しも
こうして一点を見つめて
何も考えない時間は大切だ。
たまには、羽を休めよう。
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ディスン小説より
「 一点をみつめたくなる時もあるよなぁ編」