消費したコンテンツの備忘録代わりにブログを付けることにした。
第1本目は
「空の中」 有川浩 角川文庫 \705
ISBN978-4-04-389801-5
第四版
有川浩は、図書館戦争シリーズを書いた人。
しばらく色んな所で話題になってたね。
この本は、図書館戦争より前、デビュー2作目の作品。
ラノベ系の作家なのかな。
一言で感想を言うと「薄い」
その薄さが好きな人には好きなのかも知れないが、
どうにも時間を損した印章は否めない。読み終わっても何も得なかった感じなのだ。
(ここからネタバレあり)
本屋でパラパラッとめくって、戦闘機モノと勘違いして買ったのが悪いのかも知れないが
書き出しはともかく、
いきなり 謎の生物は拾うは、謎の生物が喋るわ、そしてその描写がいい加減だわ…
【白鯨】と名付けられた新生物がどんな形なのか、最後まであやふやな想像しかできないほど。
プロットも雑。
いったんバラバラになった白鯨たちが、一つに戻れないのは
集団としての問題解決のノウハウがないから、
個々の意識、思想に隔たりがあるから、だったはずなのに
それを解決するのが「多数決」という乱暴さ。
多数決くらい知ってるはずだろ、知能が非常に高いって設定なんだから。
で むりやり意志を統一したら、上手く行くかどうかも分からない
物理的融合を強行して、それに誰も不安を覚えていない。
新生物との口約束を取り付けたら、それだけで人間の脅威は去ったとか。
どう考えても無理。敵役として出てくる市民団体の理屈の方がまだ通っている。
登場人物の描写も浅い。どれもこれも通り一遍の上っ面のみの発言に終止。
深みのある人格は一人もいない。いい人はいい人。悪い人は悪い人。
年寄りは含蓄のあることを言い、若造は浅はか。
軽そうだけど能力があることになっている主人公の一人も、
全然能力がありそうに感じさせない。
全部読むのに1週間もかかった。全く引き込まれず、1日数十頁読むと中断してしまうからだ。
こんなことは滅多にないぞ。
でも、まあ、初めから浅い話と割り切って読むにはいいのかな。
美人戦闘機パイロットの型どおりのツンデレぶりを楽しんだりすれば良いのだろう。
最後に爺さんが死ぬ短編なんて全く蛇足としか思えないが。
って酷評しましたが、一応最後まで読み切ったので星二つとしておこう。
☆☆