地下アイドルの目標って何だろう?

最近よく考えます。

 

単純に毎回のライブで集客頑張って界隈を大きくする。

集客力をつければやれる範囲が大きくなる。現場も大きくなってくるし、知名度も上がる。

物販も盛況となり、メンバーも活動だけで生活できるようになってくる。

そこまではいいとして、その先です。

 

メジャーレーベルからCD出して、地上波に進出してって考えてた時期もあったんですが、それって正解なのかな?

それがうまくいくのって、極々一握りなんじゃないかな?

僕の目から見て、素晴しいと思えるアイドルさんが、今言った道に挑戦しては、思ったような成果を出せていないように思います。

 

 

お金を出せば、いくらでもCDをメジャーレーベルから出せるという現実。

テレビにしても、大手広告代理店、大手芸能プロダクションが握っていて、その予定調和の中で動いているという現実。

地下と地上はつながっていると考え、その中に挑んでいくのが本当に正解なのか、疑問です。

 

 

パッケージ化されたショーを創り上げて、受け手に提供する旧来の芸能とは違う価値観に共感して楽しんでくださっているのが地下のオタさんであり、その地下のオタさんに評価された地下アイドルがその予定調和の世界に挑戦していくのは、なんか違うんじゃないかと思っています。

 

 

昔、プロレスでインディー団体の松永光弘選手が、メジャー団体新日本プロレスからのオファーを断った事があります。

一部弱腰と批判されていたかと記憶していますが、決して弱腰だから逃げたというわけではないんだろうと思います。

松永選手は、インディーの価値観で評価された自分がメジャーの価値観の中に入っていっても、得する事がない事をわかっていたんだと思います。

その事が自分を支えてきてくれたファンの気持ちを裏切るという事もわかっていたんでしょう。

その気持ちが最近すごくわかります。

 

 

まだ正解がなにかわかってはいないのですが、僕はクオリティーも大切ですが、よりリアリティーを追求していきたいと思っています。