週末にチャートを見返していると、
「強い上昇に見えるけど、ここから買っていいのか分からない」
そんな場面がよくあります。
今のドル円はまさにその状態です。
上昇の流れはまだ残っている一方で、158円台は戻り売りや介入警戒が強まりやすい価格帯でもあります。
つまり来週は、ただ強気で追いかけるのではなく、
“どこなら買っていいのか”
“どこでは無理に入らないほうがいいのか”
を先に決めておくことが大切です。
この記事では、専業トレーダーkomaseが週末にチャートを確認し、ファンダメンタルズも踏まえたうえで、来週のドル円スイング戦略を整理します。
来週の立ち回りづくりの参考になればうれしいです。
🎣概況
まずは全体の流れです。
今回の米雇用統計は、
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非農業部門雇用者数が予想を下回りマイナス
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失業率もやや悪化
という内容で、発表直後は円買い・ドル売りが優勢となり、一時157.37円まで下押ししました。
ただ、その後は下げを一気に戻しており、足元では157円台後半まで反発しています。
この動きから分かるのは、
「悪い材料が出ても、ドル円はまだ簡単には崩れていない」
ということです。
さらに、原油価格上昇によるインフレ懸念や、中東情勢の長期化リスクも意識されています。
こうした地政学リスクが強まると、有事のドル買いが入りやすく、ドル全体の下支えになりやすいです。
一方で、ドル円は単純ではありません。
158円台では日本当局によるレートチェックや為替介入への警戒感が強まりやすく、買い一辺倒では攻めづらい局面です。
つまり来週は、
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下では押し目買い需要が入りやすい
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上では158円台から介入警戒が強まりやすい
という、上下にテーマを持った相場になりやすいと見ています。
🎣テクニカル分析(意識されるライン)
🔷日足
日足を見ると、ドル円は大きく下げたあとに切り返し、再び高値圏へ戻してきています。
GMMAも再び上向きへまとまり始めており、日足ベースでは上昇トレンド再開を試している形です。
平均足で観ても陽線がれんぞくしており、強い上昇を表しています
ただし、ここで重要なのは、
すでに安値圏ではなく、高値圏にいる
という点です。
ハーモニックパターンを形成しており、一旦下落しての上昇でようか?
高いところまで戻しているため、買うにしても飛び乗りではなく、押し目を待つ姿勢が必要です。
日足で意識したいのは次のラインです。
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158.12付近
直近で何度も意識されている上値の分岐ライン。まず最初の攻防ポイントです。 -
158.62付近
日足ピボット上の重要抵抗帯。ここを明確に超えると、上昇加速の見方が強まりやすいです。 -
157.54付近
中間の支えになりやすいライン。押し目候補としてまず見たいところです。 -
156.83付近
日足・4時間足の流れが崩れ始めるかどうかを見極める重要ラインです。
日足RCIも底打ちから切り返しており、売り一辺倒では見にくい状態です。
そのため、来週前半は「下げたら買いが入るか」を軸に観察する週になりそうです。
🔷4時間足
4時間足では、押しを入れながらも高値を切り上げる流れが続いています。
GMMAの束も上向きで、短期線と中期線の並びも比較的良好です。
大きな流れとしては、まだ買い方優勢と見ています。
特に意識したいのはこの4本です。
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158.128
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157.544
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156.838
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155.940
この中でも来週の中心になるのは、
158.128を上に抜けるか
157.544を下で支えられるか
です。
158.128を明確に上抜けると、次は158.6台、さらにその先を試す流れにつながりやすいです。
逆に、157.544を割ってくると、短期の買いポジションが投げやすくなり、156.838までの押しを想定したいです。
4時間足RCIは高値圏にあり、少し過熱感もあります。
このため、上昇トレンド継続でも一度押しやすい位置だと考えています。
要するに4時間足は、
「上昇基調ではあるが、高値追いは少し危険」
という見方です。
🔷1時間足
1時間足では、直近で158.128にタッチしたあと、やや押し戻されている形です。
短期的には、上値を試したあとに一度息切れしている状態に見えます。
ここで大事なのは、下げたとしてもどこで止まるかです。
1時間足で見る押し目候補は、
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157.54付近
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156.83付近
この2段階です。
後来週のピボットラインを観ます
月曜の朝のデイトレ戦略も参考にしてください
157.54付近で下げ止まって反発するなら、上昇トレンド継続の押し目買いがしやすくなります。
一方で、157.54を割っても156.83で下げ止まるなら、まだ上昇の形は保てます。
ただし、156.83を明確に下抜けると、短期の景色はかなり悪くなり、
来週は一度調整が深くなる可能性が出てきます。
1時間足RCIは高値圏からやや下向きの気配もあり、来週前半は一度押してから方向感を作る可能性を見ておきたいです。
⭕来週のトレード戦略
来週のドル円は、
「押し目買い優勢」を基本線としながら、
158円台では追いかけすぎない
という戦略が合っていると考えています。
大事なのは、
上がっているから買う、ではなく、
“どのラインで反応したら入るか”
を先に決めることです。
ここからは、実際に組み立てやすいように3つのシナリオに分けます。
🔸シナリオ1:157.54付近で反発するなら押し目買い
エントリーポイント
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157.54付近まで押して下げ止まり
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1時間足で下ヒゲ陽線や包み足など、反発サインが出る
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RCIが売られすぎから切り返す形
利確目標
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第一目標:158.12
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第二目標:158.62
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伸びるなら一部を残して上を試す
損切り
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明確に157.54を割り込み、1時間足で定着した場合
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目安は157.30割れ前後
考え方
これは一番素直なシナリオです。
4時間足の上昇基調がまだ生きているなら、157.54近辺は買いが入りやすいポイントです。
初心者の方は、
「押したらすぐ買う」ではなく、「止まったのを見てから買う」
を徹底したほうが無駄な負けを減らしやすいです。
🔸シナリオ2:158.12を明確に上抜けたらブレイク追随
エントリーポイント
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158.12を1時間足で明確に上抜け
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その後、158.12付近への軽い押しを再度支える
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上抜け後すぐ飛びつくのではなく、押し確認が理想
利確目標
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第一目標:158.62
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第二目標:159.00手前
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強ければその上もあるが、深追いは注意
損切り
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158.12を上抜け失敗し、再びその下へ戻る場合
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目安は157.80~157.90割れ
考え方
このシナリオは、上昇継続が強く出た場合の戦略です。
ただし、158円台は介入警戒が一気に高まるため、
“上抜けたから無条件で安心”ではありません。
利益が乗ったら一部利確、残りを伸ばす形が向いています。
全部を大きく狙うより、まず確実に取れるところを取る意識が大切です。
🔸シナリオ3:156.83割れで調整波に入るなら戻り売り目線へ切り替え
エントリーポイント
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157.54を割る
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さらに156.83も下抜けて、戻しても上に戻れない
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1時間足~4時間足で戻り売りの形が出る
利確目標
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第一目標:155.94
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第二目標:その下の押し安値帯
損切り
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156.83を割ったあと、再びその上へ戻して定着した場合
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目安は157.10超え
考え方
今の地合いではメインは買い目線ですが、
相場はいつでも「想定外」を作ります。
特に、弱い米指標が続いたり、リスク回避の円買いが強まると、
上昇トレンドに見えた相場が一気に崩れることがあります。
そのときに大事なのは、
「買いしか考えていなかった」状態を作らないことです。
156.83割れは、買い目線をいったんリセットする分岐として見ておきたいです。
🔸4:禁断のゾーン戦略(介入を意識した戦略)
これは通常のトレードよりも、慎重さが求められるゾーンです。
来週、ドル円が158.50超え~159円台へ入ってくると、
市場はかなり強く介入警戒を意識し始める可能性があります。
特に、短時間で急騰して到達した場合は注意です。
こういう場面では、
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伸びているから買う
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乗り遅れたくないから飛びつく
この2つが一番危険です。
介入警戒ゾーンでの基本方針
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新規の高値追いは無理にしない
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すでに買いポジションを持っているなら利確を優先
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急騰後は小さな陰線1本でも警戒を強める
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ロットを落とす、または見送る判断も立派な戦略
このゾーンで狙うなら
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急騰後の押しを浅く買うより、まずは反応を見る
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急落が出た場合は、飛びついて逆張りせず、いったん落ち着くのを待つ
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ボラティリティが急に大きくなるため、損切り幅も広がりやすいことを理解しておく
このゾーンは利益も出やすい反面、
数分で景色が変わる危険地帯でもあります。
初心者の方ほど、ここでは「勝ちにいく」より「大負けしない」を優先したほうが良いです。
✅まとめ
来週のドル円は、全体としてはまだ上を試しやすい形です。
GMMAの並びや日足・4時間足の流れを見る限り、基本は押し目買い優勢で見ています。
ただし、上では明確に注意点があります。
それが158円台後半からの介入警戒です。
来週のポイントを整理すると、
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157.54を支えれば押し目買い継続
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158.12を超えれば158.6台を試しやすい
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156.83を割ると調整が深くなる可能性
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158.5超えは介入警戒ゾーンとして慎重対応
という形です。
相場は、方向を当てること以上に、
どこで入るか、どこでやめるか
が大切です。
来週も焦って飛び乗るのではなく、
自分が優位性を感じるラインまで待って、
反応を確認してから入る。
この丁寧さが、スイングでは特に結果につながりやすいです。
無理な高値追いは避けつつ、
押し目と分岐ラインを冷静に見ていきましょう。
今週もお疲れさまでした。
来週のトレード準備の参考になればうれしいです。
