2024年3月10日、モビリティリゾートもてぎにて開催さた「全日本もてぎEV55kmレース大会」にMKproject Racingより参戦しました。

このレースはJEVRAがおこなっている「電気モーターを動力にしているクルマ」によるレースです。

BEV,FCEVなどがエントリーしている中、私はレンジエクステンダーEVとされる日産ノートe-POWER(E12型)で参戦しました。


結果は「クラス優勝」!




〈予選〉


私のクラス、EV-Rは3台のエントリー。私のマシンは80kW、ライバル2台はE13オーラNISMOで100kWであり、いかにコーナーで差を詰めるかがポイントでした。
結果は2分47秒521。クラストップから0.333秒遅れました。

しかし、そこからチーム一丸となってデータ収集。タイヤ温度、温感(走行直後の熱膨張した状態)空気圧、ドライバーからのコメントフィードバックを総合して、空気圧とアライメント、ダンパー減衰を変更。決勝に備えます!

〈決勝〉


グリッド表を見ながら
「私の後ろのリーフは倍の160kWだからスタートは抜かれるよなぁ。1コーナー進入までにリーフをパスさせつつ、クラス2番手を死守したいなぁ。」とイメージしつつ、いざグリッドへ。

このレースはフォーメーションラップは無し。ピットからグリッドへの走行も西コースショートカットとほぼ走れません。リヤタイヤを温めながら移動しましたが、1コーナーはスピンにも警戒です!(FF車は意外とリヤが温まらず滑ります。)
スタートは上手く決まり、予定通りクラス2番手に着けました。装着タイヤ、ブリヂストン・ポテンザRE-71RSは温まりも早く、リヤの不安感はすぐに無くなりました。
その数周後、1コーナーを立ち上がり重視のライン取りで3コーナーまでに横並び、イン側からパス!クラストップに出ました。

E12ノートはSモードにするとアクセルオフの回生ブレーキも強いです。(確か取扱説明書にはスポーツではなく、スマートのSだったような気がします。)
なので、回生ブレーキの弱いノーマルモードでBレンジを使いしっかり回生。S字コーナーだけDレンジにして僅かな荷重移動の為のアクセルオフで進入。このコーナーは上っているので、必要以上にスピードを落とさないのがポイントです。

そして周回遅れになる際は、
①ウインカーを早めに出して、「認識してますよ」「私はこっちに寄せますよ」と速い人に知らせる。
②パスさせる時はストレート終盤でイン側から指してもらう。特にこのレースはその時に回生ブレーキで蓄える!私はその後ろをコーナー進入時から合流。レコードラインに乗ることでタイヤカスを拾わないのがポイントです。

予選で負けていたので、結構全力!
パワーダウンも心配だったので、回生ブレーキを少し長く取るダラっとブレーキングで、且つコーナリングスピード重視。
その為か中盤からフロントタイヤがタレたので、そこから終盤は、ハンドル真っ直ぐ時のブレーキングで強く短いブレーキでスピードを落とし、若干フロントタイヤに余力を持たせた進入に変更。

結果、

総合6位、クラス優勝!
ベストラップは2分47秒211と、予選より0.3秒短縮!チームのセッティング変更が成功しました♪
でも、クラス2位の選手よりベストラップは0.9秒負けてます。まだまだ未熟。流れによっては勝てなかったかもしれません。



MKproject応援団の皆さま、ありがとうございました♪
グランプリコースのレースで勝つ!という長年の夢が41歳にして叶いました!
MKproject Racingの皆さまも「今、マシンはこういう状態」「こうした。ああした。」と教えていただき、入念なタイヤ取り付けチェック。安心して攻めることが出来ました。感謝です!

もし、少しでもモータースポーツに興味がある方は、是非サーキット走行から始めてみてください。公道では有り得ない、非日常なGの中でクルマをコントロールするって最高に楽しいですよ!