小水力発電とは、ダムで人工的に水を貯める事なく、自然の川や農業用水路の流れなどを利用して水車を回す発電方式で、日本では主に出力1,000kW以下の施設を指す。
太陽光や風力と比べて昼夜問わず、年間を通して安定した発電が可能とされ、特に東日本大震災以降、全国で注目を浴びている。
その発電を「鹿児島県小水力発電利用推進協議会」は、今後6年間で県内約40カ所に建設する計画を発表した。総出力は約2万4千kWで、一般家庭の約5万世帯分の消費電力に相当。国内最大規模という。
事業運営は九州発電で、同市の本坊酒造と南国殖産などが出資して今年1月に設立。
総事業費は約240億円。
鹿児島は環境負荷がほとんどない小水力発電の宝庫。山、川の多い鹿児島が引き金となり、全国に広めて欲しい。
また、取水口や水路の管理を地元集落に委託することにより、地域振興にも役に立ちそうだ